毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

藤沢メソッドの真骨頂

夢をかなえるオーダーメイドの方法

夢をかなえるオーダーメイドの方法

 

私は藤沢優月さんのファンだ。本も何冊か読んだし、手帳も使い始めて3冊目になる。「まいにち60%の法則」なんてコロンブスの卵だと思う。

「藤沢メソッド」というのは今私が勝手にそう呼んだだけだが、この本は藤沢さんの時間の使い方、どういう人生を送るのかという考え方をしっかり教えてくれる名著だと思う。もちろん手帳術の本や手帳のワークと同じことが書いてあるのだが、まとめてきちんと読むのもいいなあと思った。
手帳を買ってみたけどもうひとつ使いこなせない、という人にもいいと思う。自分が目指すのがどこなのか、今どういう船に乗っているのかがよくわかる。

以下は私のメモなので興味のある方はどうぞ。

人生は夢をかなえるための旅

この本には「アルケミスト 夢を旅した少年 (角川文庫)」が出てくる。人生もこの少年の夢をかなえる冒険の旅と同じかもしれない。もう一度読んでみよう。

 なぜなら、夢はあなたの魂に栄養を送るものだからです。空腹は食べ物で満たせても、魂の空虚感はなくなりません。あなたのスピリットはそのことを知っている。だから、頭に思い描いている夢と現実のギャップに苦しい思いをするのです。

quality of life(人生の質)

日本人の多くは人生のほとんどを仕事に費やし、自分のためには残った時間しか使っていない。でも、藤沢さんはそんな生き方ではなく、ヨーロッパの人たちのように「仕事も大切だけれど、仕事はあくまで人生の一部。人生にはもっと大切なことがたくさんあるのよ」というライフスタイルが本当は自然なんじゃないかと考えた。
たとえば家族/自分の世界/仕事/世の中と関わることがほぼ等分。確かにそんな人生は理想。なるほど、私はそういう人生が手に入れたいんだ。

幸せな時間を今すぐ生き始める

一生という時間を使って、夢を生きてゆくことは、タマネギの皮をむいてゆくことに似ています。「夢がかなった!」「女優になった」「ミュージシャンになった」「本が出た」でも、かたちのある成功は「得た!」と思った瞬間に手をすり抜けていってしまいます。まるでタマネギの皮が次から次へとむかれてゆくように、かたちあるものはすぐに去ってしまうのです。(中略) まず自分のことを「好き」と思えれば、一緒にいるのが楽しくなる。そして「今、ここ」に自分といるのが楽しくなったからこそ、夢に向かって一緒に手を取り合えるのです。なんだかまるで、禅問答みたいですね。
人生を生きるのを、好きなことの上でやるか、嫌いなことの上でやるかの違いは大きい。もちろん、好きなことの上でやれた方が豊かです。
 でも、いつか虹が出るのを待つのではなく、最初から虹が出やすいところに自分を連れて行ってあげる。「今、ここ」に穏やかなパラダイスを作るために、今すぐできることを尽くすのです。すぐに去ってしまうタマネギの皮に幸せを託すのではなく、皮むきのプロセスを好きになりましょう。すると、今すぐにでも幸せになれます。

「先天の気」と「後天の気」

「先天の気」と「後天の気」、これは中国の「気」の考え方の一部です。人間の気は2つの部分で出来上がっていて、「先天の気」は生まれた時にもらったもの。
一方で「後天の気」とは、毎日の食事や休息、楽しく穏やかな時間や宇宙、大地からもらう「気」のこと。
この先天・後天の2つをあわせて「気」と呼ぶそうです。
毎日セカセカ生きていて、心が安まるヒマがない時。食べるものにもぞんざいになり、目の前の予定に振り回されてしまう時。エネルギーがどんどん漏れいてるような気がします。こんな時はまず「後天の気」、出し入れ可能な気が放出されているそうです。ところが、あいかわらずせかせかして、休むヒマも気を補うヒマもないと、だんだんと後天の気のストックが尽きてくる。すると、体はあなたを支えるために、先天の気に手をつけてしまうのです。
しかし、ここで問題が。「先天の気」とは虎の子貯金みたいなもので、これに手をつけてしまうと体が機能しなくなってくる。事故にあったり燃え尽きたり、病気になってしまうのです。
つまり、健やかに生きる上でベストなのは、先天の気を使わなくていいように、後天の気を充実させておくこと。仕事を楽しみ、休み、笑い、自然の中に出かけてゆき……。まるで「癒された」と感じることと共通しているようで、おもしろいですよね。

「まいにち60%の法則」の考え方

藤沢さんのお師匠さんの考え方。

「まいにち60%の法則」で生きるのは、ママチャリに乗っているようなもの。ペダルを止めてもチェーンはから送りされるので下り坂ではタイヤが勝手に走ってくれる。疲れたらペダルをこぐのをやめればいい。どこまでも自分のペースで走れるので、周りの景色を楽しみながら旅が続けられる。

競輪用自転車は言わば「120%の力を出す用」の自転車。足はペダルに固定され、チェーンのから送りはなし。足とチェーンが遊びのないように動くため、車輪が回れば回るほど早くこがなければならない。体を鍛えに鍛えた選手が試合という短い時間、特殊なコースの中で全力を出し切るために作られた特殊な自転車。

競輪用の自転車に乗っていないだろうか。それで毎日フル出力で疾走しなければならないと思い込んでいないだろうか。人を120%まで駆り立てる原因は「不安」。

人生は短距離走ではない。「一生」という長い距離を、景色を楽しみながら走る旅。落ち込んだり焦っている時も60%で走り続けるには自分を信じる強い力が必要。「不安」という気持ちに打ち勝たなければならない。
だが、勇気を持って60%に速度を落としてみると今までには見えなかった生きていることの素晴らしさが心に届く。

自分の内なる声を聞く

自分の中には声があるが、藤沢さんは3つあるという。
ひとつめは裁くの大好きな声。超ネガティブなことをささやく。
ふたつめは超ポジティブな声。
ふたつめの声を自分の声として聞いてしまう人が多いが、実はひとつめとふたつめは表裏一体、正体は同じなのだとか。
みっつめの「本当の直観の声」は、ひとりになって静かな場所で、リラックスして待つと聞こえてくるそう。超ポジティブと超ネガティブの闘いがすんで、頭も体も落ち着いた頃聞こえてくるのがそれ。

なんとなくひらめいたり、思ってもみなかった方法を突然思いついたり、ずっと忘れていた人の名を思い出したりという方法であらわれるかもしれない。錬金術師の言う「魂が急に、宇宙の流れに侵入する」状態が起こっているそうだ。

そういう声を聞くために「灯台の時間」が必要ってこと。

「戦うか逃げるか反応」を解除するには

昔、人間が生きて行くには危険がいっぱいだった頃の名残で、危険を察知すると生き延びるために身体にアドレナリンが駆けめぐり緊張する。これは逃げるために当然の反応。でも、緊張しっぱなしだと身体のアンテナは機能できなくなってしまう。緊張したなと思ったらほぐすことが必要。身の危険を感じることは今はあまりないが、常にストレスにさらされているのは身体に緊張を強いることになる。

そのため、意識的に身体をゆるめることが必要。
歩いてみるとか「灯台の時間」の他にいいのは、植物を育てたり、部屋の掃除をしたり、料理を作ったり、わたしたちが「もし時間があればやるのに」と言って、効率のいい生活のために泣く泣く切り離している多くのこと、そして古来から女性が愛し続けたことは、身体のためにとても必要なのだ。

夢の見つけ方

これも藤沢さんの師匠の言葉。
「自分が持っているリソース(資源)から探すのがいいわよ。もう当たり前と思っているぐらい、詳しくて楽しく思えることがいいわよ」
当たり前すぎて、持っていることにすら気づかない、そういうところに自分の探す夢はあるのだそうだ。

因数分解のあとは

細かく分解した夢のかけらをスケジュール帳に落とし込む。
スケジュールに空き時間に
「英語を勉強する時間」
「きれいな雑誌を読む時間」
「カフェで留学についてじっくり考える時間」
とスケジュールしてしまう。
楽しいことを毎日少しずつ、がポイント。

詰め込みすぎのデメリット

スケジュールをいつもいっぱいに詰め込んでしまうデメリットは、忙しいこと自体ではないそうだ。一番破壊的なこと、それは「いつも追われている」という心理的な負担。やってもやっても仕事は減らない。だからもっと早く!ギリギリ進行の仕事はだいたいパニックで綱渡りをしているような心境。そういう人の自己イメージは「仕事って大変。わたしは仕事をちゃんとできたためしがない!」
こんなメッセージをずっと与え続けていたら、一体自分をどんな風に考えるようになるだろうか。

人は自分で決めた通りの人になる。だから一番大切なのは、あなたが自分自身を信頼できることなのだ。

ブーメランの法則

1のていねいな仕事は5の信頼を連れて帰ってきてくれる。しかし、1の雑な仕事は10の厄介ごとを連れて帰ってくる!忙しい時ほど、意識的にていねいに仕事をする。その結果、ミスなく仕事が片付くし、実は一番早かったということにもなる。

結果よりもプロセスにポイントを置く

失敗は失敗として受け入れるが、それを「自分を責める道具」として使うのではなく、ちょっとだけ視点を変えて冒険の一部と考えてみる。
現実をしっかりと生きながらも、自分のことを「賢者の石を探す冒険者」として見てみる。プロセスを楽しむ冒険者になれば失敗はたちまち立派な勲章。

表の目標、影の目標

「大きな目標を立てる時には、影の目標も一緒に立てる」これだけで世界観が変わる。達成したい本来の目標=表の目標の他に、「とにかく楽しむ」とか「自分を出す」とか、プロセスそのものも楽しめる影の目標も決めておく。
それが達成できれば自分をほめる。そうすればすべてが成功になる。

失敗こそ最良の経験

成功より失敗の方がたくさんの学びを与えてくれる。その学びを吸収するのが「反省」という行為。失敗すること、反省することが怖くなくなった時大きな翼を手にしたのと同じ。
反省は、またひとつ新しいことを学べたと自分をほめてあげるチャンス。
この発想の転換で、どんなに激流のターニングポイントでも、新しい世界にチャレンジしてゆく勇気が持てる。

冷静に判断できるのは3日後

3日後日記をつけてみる。
「今この瞬間」は気持ちが舞い上がっていて本当に感じていることがわかりづらいので、心が落ち着いた3日目にも日記を書く。
その日思ったことを書いておき、隣のページに3日後の日付を書いておく。3日後になったらそのページを書く。

記録し、さらに3日の間を空けると、3日前の自分の動きを冷静に観察できるので、さまざまなサインや心の揺れが手に取るようにわかる。

目標を達成したら

どんなに小さなことでも、目標を達成したら自分にご褒美をあげる。
さりげないけど、目標の大きさに合っているもの。

書類整理が終わったら、夜はとびきりのバスソルトを入れてゆっくり入浴。
ワインを飲んで1時間読書。

目標を達成したら、大まじめにご褒美をあげる。ちゃんとバスソルト入りの風呂を味わい、ワインを飲んでゆっくりする。目標を達成して、大切に扱われているという幸せな感触をかみしめること。
自分との信頼関係をちゃんと築くことが大切。

情報の取捨選択法

藤沢さんはどんな情報化ということと同じくらい「誰が言ったか?」を大切に考えているそう。
情報を発信した人が信頼できて、感じのよい人ならオッケー。豊かな気持ちになるから採用。それ以外は雇ったスフィンクスに食べてもらう。
また、「正しい人」よりも「豊かな人」から受け取るようにしているそうだ。

この世界は奇蹟に満ちたワンダーランド

人は信じたものになるし、目の前には思ったものがあらわれる。
「自分がほしいのは、こういう質の情報」
「こういう人から、こんなタイミングでほしい」
そう決めるだけで、不思議と誰かがピッタリの情報を連れてきてくれる。なぜなら
それはあなたがそう決めたから。宇宙という巨大なくもの糸にオーダーしたからだ。
そんな奇蹟を生きた方が豊かで楽しい。

ネガティブなサイクルにいる時は

頭を低くしてひたすら逃げる!そんな時はいつもより多くのトラブルのネタを踏みがちで、リスクも被害も数倍になる。大きいのを踏む前に逃げる。
逃げた時間は自分のために使うのがいい。
人生という時間には、人智では計り知れないサイクルがある。そんな時の「逃げるが勝ち」。これを古代の人々は『勇気ある撤退』と呼んでいた。

グレー時間をターンするには

ティッピングポイント」とは「積み重なったものがあるポイントに来ると大転換する」こと。
うちへうちへ向かうグレー時間にこそ、新しいティッピングポイントを目指す。
こういう時こそひとりになり、心の声を聞く。グレー時間で埋まっていた場所を本当に好きなことを一人きりでする時間に差し替えてみる。ワクワクリストを見てやりたかったことをやってみる。


少しずつグレー時間を好きなことの時間に変えて行く。その量が少しずつ増えるとある日突然、大転換の魔法が起こる。これがティッピングポイント

超ネガティブな声が聞こえたら

今この瞬間から、全く違う未来を選択できる。

恐れの声をノートにメモして、太陽の下にさらしてしまう。恐れの声は正体をつかまれるとサラサラと消えてしまう。
今まで自分を守ってくれた古いやり方は、新しいステージでは足かせになってしまうかもしれないのでそっと手放す。

風が吹き始めたら、少し恐ろしくとも身を任せる。風に逆らうのをやめると楽に歩けるし、遠くへ行けるから。

夜明け前が一番暗い

あなたがもし、「どうにも乗り越えられない」と思うくらい濃い闇の頂きにさしかかったら、乗り越えられない試練は、あなたにもわたしにも与えられないことを思い出してください。濃い闇への恐怖のあまり、「これはわたしには無理!」のサインと取り違えて、ターンして戻ってしまわないように。
 真っ暗な闇の中で、まるでほふく前進しているような気持ちの時。状況が一気に進んでくれず、苦しい状況の中にとどまらなくてはならないのには理由があります。それは、来たるべき光の重さに耐えられるだけの、強い筋力をつけるため。
今のわたしは、そのことがとてもよく理解できます。
暗闇は、もっと明るい光に備えるための「高地トレーニング」のようなもの。もっと明るい光に備えて、もっと高みに登るために、身体を強くしておかなければならないのです。
暗闇という高地では、酸素も薄く、身体は重く感じられるかもしれません。でも、暗闇という高地トレーニングを乗り越えると、まるで生まれ変わったみたいに身体が軽い。まばゆいばかりに輝く光が訪れても大丈夫です。あなたはまたひとつ上のステージへと、自信を持ってジャンプできる力を身につけたのです。