毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

私にぴったりの英語攻略法

痛快な本。今はやりの英語学習法をバッサバッサと切って捨てる。
留学はもちろん、英会話学校、速読・速聴、英字新聞・英英辞書みんな×。じゃあどうやればいいの?と思うでしょ。必要なのは過去問と辞書・単語帳。それでも著者の志緒野さんは英語・スペイン語通訳ガイド資格と英検1級を持ち、TOEICは955を取る人である。

著者の方法は学校英語が基本でまず文法。基礎がしっかりしていないとその上に何を積んでもダメだという。辞書をとにかく引きまくる。知らない単語は単語帳に書きとめてひたすら暗記する。実にシンプルだし、私の場合中学高校でやっていた方法とほとんど同じだ。教科書が過去問になっただけ。
これでリスニングの勉強は必要ないらしい。単語を発音からキッチリ覚えていれば聞き取れるのだそうだ。いくらふだん通訳ガイドをされているとは言え、もともとリスニングが苦手でほとんど対策をしていないのに、TOEICのリスニング部門でほぼ満点取っている人の話には説得力がある。
確かに、知らない単語は聞き取れないのである。読むだけだからいいか、とスペルと意味だけ頭に入れた単語は音で聞いても全くわからない。

この本は通訳ガイドを志す人向けに書いてあるので、今すぐ資格試験を受ける予定がなければ過去問の代わりに何を使うの?ということになるが教材さえ決めてしまえば充分使える方法だと思う。例えばNHK語学講座のテキストでもいいと思う。この本を読んで今まで聞きっぱなしにしていたのがなんてもったいない!と反省した。

英語学習法にはいろいろあるが、私にとってはこの方法ならついて行けるように感じた。今主流の「知らない単語は類推できる力をつけましょう」というやり方は以前TOEIC対策をしていた頃やってみたがスッキリしなかった。
著者によれば、これをやっていいのは英検準1級以上の力がついてからだそうだ。今まで「いちいち辞書を引くな!」という本が多くて何となく引きづらかったのだが、これで胸を張って辞書を引けるのがうれしい。覚えなきゃ使えない。簡単なことだった。

発音記号も必要なためメモリボではカバーできない。さっそく単語帳(懐かしい響き)を買ってこよう。

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

学習量の比率は

「文法3:語彙4:読み聴きのインプット2:アウトプット訓練1」

  • 「精読」こそが語彙のニュアンスも文法も、一石二鳥で吸収できる最良の方法
  • 辞書をちゃんと読めば、ネイティブなしでも、正しい英語(発音も意味も使い方も)の95%が身につく
  • 文法力をつければ、後は語彙だけの勝負で、ハイレベルな会話が可能
  • 語学は、結局は暗記である。覚えなければ、何も始まらない
英語学習のピラミッド

第6段 語彙
第5段 スピーキング
第4段 ライティング
第3段 リスニング
第2段 リーディング
第1段 文法

単語帳活用、5つの鍵
  • 市販の単語集は使わない
  • アクセントと発音記号もきちんと書く
  • 違う文脈で、違う意味でできた場合は、別単語として新たに記録する
  • 反意語、同意語、名詞形、形容詞形など派生語も、特徴的なものは要チェック
暗記の手順
  1. 10ページくらいを1ユニットにして、単語帳をにらんでひたすら頭に入れる。
  2. カード大の紙で英語の部分を隠し、日本語を見て英語を思い浮かべる。
    スピーキング力をつけたければ必ず英→日の方向で暗記する。
  3. スペルと発音がちゃんと頭に浮かんだら、カードをずらして正否を合わせる。
    間違ったのもは印をつけておいて、1ページ終わったら印のついた単語だけもう一度思い出す。
  4. 1ユニットが終わったら2に戻って再び思い出し作業をする。
  5. ほぼ全部覚えたらもう一度印のついているものだけくり返す。
  6. 全て覚えたら、ページの頭に「修了の喜び印」をつける(著者はハナマル)くり返し挑戦し、そのたびに印をつけておくと何度制覇したかが一目瞭然。
書き取り暗記の方法
  1. 頭で英語を思い浮かべて、発音する。もしくは発音をイメージする
  2. そのスペルをきちんと一度書いてみる
  3. 答合わせをする。そして、間違っていたら
  4. 「怨念を込めて」正しいスペルをもう一度書き取る。または正しい発音を言う
記憶力を高める方法
  1. 間隔を開けて暗記する
  2. 覚えたらすぐ寝る
  3. 思い出し訓練