毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

ブログは誰のためのもの?

「手帳ブログ」のススメ

「手帳ブログ」のススメ

 

「手帳ブログ」って何?と思い手に取った。これはつまり、ブログを手帳のように使いましょう、というコンセプトの本だ。手帳にはスケジュールや自分の夢、タスクリスト、簡単な日記などさまざまなことを書き入れるいわば「第2の頭脳」。筆者は「電脳版・第2の頭脳」としてブログを活用することを提案している。

 もちろんそのためには自分のブログを持たなければならない。この本ではブログを設定して作るところから、楽しく書き続けるためにどうするか、さらにマンネリを越えて習慣にするためのコツまで教えてくれて至れり尽くせりだ。ブログの本はたくさん出ているが、とても親切だし切り口が新鮮で面白かった。私が新装開店してやる気になっているタイミングのせいもあると思うが、これからブログをやってみようかなという人には役に立つと思う。

前書きに面白いことが書いてあった。ブログが長続きしない理由は「何のためにブログを書くのか」を明確にしていないから。続いているブログの共通点は「書くことが自分のためになっている」ことだそうだ。なので、まず自分のためになるブログを目指し、次にそれが誰かの役にも立つという2段階で考えるのがいい。
確かに、何のために、どこに向けて書いているのかがわからなくなると書き続けることがむずかしくなる。とても説得力のある言葉だった。この本に書いてあるいろいろな方法を試し、1年後も楽しく続けられるブログを目指そう。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「自分の創造性を全開にして、日々の仕事を乗り切るための11のコツ」

  1. Name your vision.(実現したい「ありたい自分」を明確にする)
  2. Set a creative goal that will keep you moving.(ワクワクするようなゴールを描く)
  3. Begin the night before.(1日のスタートは前日の寝る前から)
  4. Get up early.(早起きする)
  5. Design a morning ritual and do it every day.(朝の習慣を決めて、欠かさず行う)
  6. Learn to do the Lifeboat Exersice.(普段と異なるシチュエーションに身を置いてみる)
  7. Set a theme for the day.(今日のテーマを決める)
  8. Prectice relevance.(一見つまらなさそうな仕事の中にも自分の関心を引く要素を探す)
  9. Put on the headphones and crank up the volume.(ヘッドフォンをして音楽の中に自分の身を置いてみる)
  10. Surround yourself with who you are.(仕事場をお気に入りのアイテムで演出してみる)
  11. Be grateful.(何事にも喜んで)

「正しい判断のためのチェックリスト」

  • 自分の推論は自分の立場に左右されていないか
  • 自分の判断は現在の感情の影響を受けていないか
  • 自分の体験や知識に振り回されていないか
  • 必要な知識や経験、能力が自分にあるか
  • 他人の意見に振り回されていないか
  • 注意が散漫になっていないか

「毎日5分の準備運動」

毎日の習慣にしたいことのひとつに「やりたいことの棚卸し」があります。
放っておいても日々積み上がっていく「これをやりたい」「あれもやってみたい」という「やりたいこと」を時間を取って洗いざらい吐き出します。その様子は、遺跡発掘現場で、発掘された土器のカケラや装飾品が並べられた状態に似ています。こうすることで、もやもやとしたことが目に見える形になるため、日々、忙しさのあまり埋もれさせてしまっていた自分の野望や意気込みに再びスポットライトをあてることができます。

もともとはメルマガ「がんばれ社長」作者・武沢信行さんが紹介されていたアイデアです。

朝早く起きて内的生活を持とう。早起きしても、テレビを見たり読書していたりしていては何にもならない。大切なことは、自らの内に向かって聞き耳をたてること、つまり内的生活時間をわずかでもよいから確保することと、その結果表にあらわれた考えやアイデアを書き留めていくことだ。

「叡智を引き出す質問」(Wisdom Access Question)

「WhyではなくWhatを使う」

Why is this happened to me?(どうしてこんな目に遭うんだろう?)
→What do I need to get through this?(これを切り抜けるために何をすることが必要だろうか?)

Whose fault was it?(誰の失敗だ?)
→What is the solution?(何が解決策なんだろう?)

  • 質問の方向を後ろ向きでなく前向きにセットする
  • 答えが名詞になるような質問をする

この2点が満たされるように質問しよう、ということだと理解できます。

素朴理論をTPOVとして言語化する(コツをまとめる)

「TPOV」は「Teachable Point Of View」の略で、「人に語れるちょっとしたコツ」と解釈するとわかりやすくなります。
つまり、自分の体験を通して「こうだ」と思っていること(素朴理論)を、「語れるコツ」としてまとめていく、ということになります。
続いて、まとめたコツを「体系化」します。例えば「○○する時の3箇条」「判断に困ったときの5つのポイント」など、内容に応じていくつかの素朴理論をリスト形式にまとめ、名前をつけます。これがTPOVになり、自分が行動をするときの道しるべになったり、判断基準として活用できるようになります。
<まとめ>ブログから自分なりのTPOVを抜き出し、目的に応じてリスト形式にまとめる。

書きたいテーマに沿った豆論文を日頃から書き溜めておく。

書くという作業を

  1. 部品となる豆論文を書き留める
  2. 部品を組み立てて完成させる

という2つのステップに分ける
ポイントは「短い単語やフレーズをかいておくのではなく、ちゃんとした文章でかく」未完成でもよい。

毎日ネタ帳を眺め、手入れをする

豆論文は「Yahoo!ノートパッド」を使えば検索も簡単。

カテゴリーは出来合いの単語ではなく自分であつらえた文にする。

エントリーが少ないうちは分類せず、「その他」1本でひたすら書く。量が溜まってから分類する。この時、自分でカテゴリー名を文で考えると本の章立てのようにブログ全体が俯瞰できるようになる。

週に1回、鳥の視点でブログを読み返し、まとめ記事を書く。

  1. 1週間分の自分のブログを読み返す
  2. 印象に残っているキーワードや話題をピックアップする
  3. 今の自分の仕事やライフワークにつながるかどうかを考える
  4. 「週記」として書く(任意)

日曜日に1週間分の自分のエントリーをすべて読み返して1本のエントリーにまとめています。書いたことを思い出すのはもちろん、今の自分がどんなことに関心を抱いているのかが浮き彫りになります。そして、アリの視点になって夢中で書いているときには気づかなかった傾向のようなものが浮かび上がってきます。

答えるべき問いを作り、定期的にその問いに文章で答える。

書いているブログがマンネリ化してしまったときに振り返るコツ。
QTA(Question To Answer)のリストを作っておき、定期的に答えることを習慣にしておくと、いつの間にか自分の中に宿ってしまった迷いや疑問を早期発見することができ、マンネリに陥る前に何らかの手を打つことができる。
重要なのは質問に対する答えを言葉で「書く」こと。書くことによって頭の中のもやもやした思いを吐き出すことになる。そして吐き出されたものを自分で読んでみることによって、具体的に次のどのような対策を取ればよいかを考えやすくなる。
QTAに答えることを習慣にしていると、人から同じような質問を受けたときにスラスラと答えることができるようになるというおまけもついてくる。