日本の良さを知る入門編☆☆☆

神道 感謝のこころ

以前も書いた、春日大社宮司・葉室さんの本。はじめの頃に書かれた本だからか、雑誌などに掲載された文章をまとめたものだからか、とてもシンプルでわかりやすい。今までに読んだ本の内容を再確認することもできてよかった。たくさんあるからどれから読めばいいかわからない、という人にはまずこの本から読むのがお勧め。
美輪明宏さんが常々「日本の良さは戦争に負けてみんな間違いだと否定されてしまった」と話されているのと同じものを感じた。多少古くさいかな、と感じるところもあるが、確かにみんながこんな風に心がけて生きていたら、世の中はもっと穏やかで幸せなものになるような気がする。
私が一番気に入ったのは「働く」と「労働」は違う、というくだり。働くとは本来「傍（はた）楽」という意味なのだそうだ。周りが楽になるように自分が動く、ということなので疲れないし周りにも感謝される。そんな風に心がけようと思った。