毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

地球でもアポトーシスが働く?☆☆☆

神道 夫婦のきずな

神道 夫婦のきずな

タイトルを見て夫婦のことについて書いてあるのかと思ったがそれだけではなく、他の本と同じようにさまざまな話題についてわかりやすく説いてあった。

著者の葉室宮司さんは長年医師をされていた方なので医学的な話もよく出てくる。この本ではアポトーシスという言葉が繰り返し出てきた。アポトーシスは直訳すると「プログラムされた細胞死」のことで、異常または不要な細胞が消滅するようなしくみが体にはあるのだそうだ。宮司さんによれば、地球の発展に貢献しない人にもアポトーシスが働くそうだ。自分さえよければいいという生き方をする人はこれから生き残れないようだ。ただ、今まで読んだ著書に繰り返し出てきた「結婚していのちを次世代に伝えることが人間の役目」という言葉にほしくても子供が持てない人はどうすればいいのだろう、と思っていたが、この本には縁がなくて結婚できなかった人、自分の子供がいない人は他の人がいのちを伝えるのを手伝えばいい、とあったのでほっとした。
この本ではなく、以前読んだどれかに「一番いい良縁の願い方は『良縁をありがとうございます』と神様に感謝すること」とあった。神様はいい縁を与えてくださるのでお願いするのではなく、信頼して感謝するのがいいそうだ。しかも、一番いい相手との縁をくださるので、それもお任せしてしまう。しかし、人間は好きになると『どうしてもこの人と』とお願いしてしまう。その結果、結婚してから苦労したり離婚したりしてしまうのだとか。耳の痛い話。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

過去の結果が現在です。当たり前のことです。過去の結果が現在に現れてくるわけでしょう。現在の結果が未来になっていく。過去に何もなくて現在が出てくるというようなことはありません。
何をしてもどうしても私ごころというのは出てしまう。だから、そういう反省をずっと続けてきた。そうすると、いつの間にか自分が思ってもいない言葉が口から出てくるし、アイデアが浮かんでくる。そういう話をしていらっしゃいましたが、それは本当だと思います。
神の奇跡というと、ありえないことが起こるように思われますが、そんなことはない。ありえないものがこの世に現れるということは絶対にありません。というのも、神のいのちというのはこの宇宙に充満しており、当然現れるものだからです。それが現れないのはなぜか。そこに我欲があるからです。我欲があるから現れない。見えないんですね。それで、日本人は祓いをする。この祓いの精神というのは素晴らしいと思います。私ごころを捨てていくという生活を続けて、我欲をなくしていくと、そこに神のいのちが現れてくる。それは存在しないものが現れるということではありません。日本人はそれを知っていて、つねに罪・穢れを祓ってきたのだと思います。
知恵というのは頭から入ってくるものではなくて、体から出てくるものです。祖先から伝わってきているものです。祖先の経験によって出てくるものが知恵でしょう。その祖先と断絶してしまったら、知恵は出てきませんね。だから祖先に対する祀りとか、そういうものが本当に必要になるのです。これがないと、知恵が出てこないわけです。
それを霊感とか何とか言う人もいますが、そういうことではなくて、我欲というものを捨てていくと、そういうことが分かるのではないかと思うんです。いまの人は目に見えるものしか信じない。科学で証明できるものしか信じないというけれども、そんなものではなくて、見えない、信じられないものがたくさんある。宇宙物理学を研究している人たちも同じようなことを言っています。加えて、そういうものの存在があるということを知らなければ、人類というのはとんでもない間違いを起こすとも言っておられますが、私も本当にそうだと思います。
われわれは見えないものの力によって導かれている。これが分からないんですね。目に見えるものしか信じない。そして自分の力で生きていると思い込んでいるところに、大変な間違いがあると思います。
順応というのはむずかしいんですね。つい周りを何とかしようと思うでしょう。そうではなくて、自分を変えるということ。これが非常に大切です。いまの人は自分を変えるということができないでしょう。周りを変えようとする。そこに順応ということの大切さがあるわけです。
この世の中は、自分が努力をしても、その努力相応の結果が得られるということはまれなことですね。ましてや努力以上の結果なんて、得られるものではありません。そういうことを知らないで、簡単に努力をしたらすぐ大きな結果が得られると思うところに、現在の問題があるんですね。そして満たされないから常にイライラしている。そうではなくて、大きな努力でも小さな結果しか得られないということを知れば、イライラすることもないはずです。以前にも陰徳の話をしましたが、これはまさに陰徳だと思います。
われわれがガンにならないのは、いわゆるアポトーシスという厳然たる法則が遺伝子の中にあって、ガン細胞は人間に必要ない細胞だから、それを消していく。それによって健康で生きることができる。ですから、ガン細胞を消せない人がガンになるのです。なぜ消えないのか。それは何らか神の意志に反する生活をしているか、あるいは、そういう何かをやっているからだと思います。あんなにいい人が、なぜガンになるのかということをよく聞きますが、そのいい人がすべていいことをやっているかというと、われわれのわからないところで、何かしら神に反することをやっているのではないかと思います*1
共生というと、ただ一緒に暮らすことだと考える人がいますが、そうではなくて、共生とは、バランスを取って一つになることです。
磨くにはどうすればいいかというと、毎日の生活以外にない。生活の間に磨くということです。ですから、神道には修行というものはない。毎日の生活が修行です。徳を磨くということです。これによって人間は神様に近づいていくと思うんです。いまはその逆をやっているでしょう。自分を磨くいうことを戦後捨ててしまった。そこにいのちの衰えが現れてくるというのは当たり前です。

*1:私見ですが、これは自分を大事にしない、極端な自己否定・自己卑下も神の意志に反しているからだと思います。ガンになる「いい人」には自分のことは後回しで人のことばかり考えるタイプが多い気がするので。