マンダラ思考で夢は必ずかなう! 「9マス発想」で計画するマンダラ手帳術
- 作者: 松村寧雄
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2006/10/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者は隠れたベストセラー・マンダラ手帳を考案した人で、手帳の使い方はもちろん「9マス」の表のさまざまな可能性を教えてくれる。もともと曼荼羅が好きで、この著者とは無関係だがまんだら日記(現在はハイパーまんだら日記)を購入したこともあるので読んでみた。実際にやってみないとわからないところもあるが、「ひと目で見渡せる」のが最大のポイントだと思う。
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また、面白かったのは狩猟民族の欧米人と農耕民族の日本人では発想のしかたや目的への向かい方が違うというところ。獲物を追う狩猟民族は一つの目標を設定して、それが達成できたか否かで評価するシステムだが、日本人は多種多様な目標を同時に持つことができるので、欧米型のやり方では限界があるのだそうだ。年間目標として8つの分野を設定し、それぞれに目標を決める。そしてそれをもとにして月間目標、週間目標と決めていくのだが、この8つがバランスよく達成できるようになっているのだ。仕事はがんばったけど家庭がおろそか、とか勉強はしたけど健康が、というようなことがなくなるそうだ。まんべんなく実現させるには常に全体を見渡せるというのはいいかもしれない。
スケジュール・目標管理だけでなく、「9マス発想」はさまざまなことに使えるそうで、その実例もいろいろ載っている。講演会のメモなどはとても参考になった。確かにノートにただ書き付けていくと、あとでどこに何が書いてあるかわからなくて結局活用できないことが多いので、ぜひ試してみようと思う。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
「現実(今の環境)は相手(他者)がいて、私(自己)がいて、その関係(関わり)で出現している」という【相互依存の原則】に基づいて、「共に成功するという考え方・相手のためを思う考え方」で「関わること」が人生とビジネスを豊かにするのです。
「緊急ではないが、重要なこと」を実践する
私たちは普通、どのような分野に多くの時間を費やしているでしょうか?それは以下の4つの分野に分けることができます。
A.第1分野…「緊急で、重要な分野」
B.第2分野…「緊急ではないが、重要な分野
C.第3分野…「緊急だが、重要ではない分野」
D.第4分野…「緊急でも、重要でもない分野」
マンダラ思考で計画したものが最も効果を発揮する自己管理ができるのが第2分野です。第2分野に時間を費やすことによりビジョンが持てるようになり、生活にバランスが現れ、人間関係が改善され、危機が少なくなります。
あなたの心は感情で支配されている
「心の構造と機能」は、潜在意識の「感情」の心に指導権を握られていて、その感情は自分自身の経験が作り上げた世界である「貯蔵」の心と結託して「意識」「感覚器官」が行動を決定しているということ。私たちが自己実現に向かうためには、心の中の第4層と第3層、「貯蔵」と「感情」の心のつながりを断ち切る必要があります。このときに有効な手段が「マンダラ構造」を活用するということなのです。
「PDCA」ではなく「CAPD」で考える
問題解決方法として有名なのは欧米型の「PDCA」サイクルがあるが、「CAPD」サイクルが正しいシステムである。
第1ステップ…C(チェック=目標と実績の差の確認)
まず、現実の起こっている問題はどうなっているかという「現状認識、現状分析」のチェックから始める
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第2ステップ…A(アクション=新たな目標実現のための修正行動)
なぜその問題が起こったのかという「なぜ」を考えながら、その問題の真の原因を解明する手順を踏む。つまり、真の問題解明のためのアクションを取る。
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第3ステップ…P(プラン=目標)
真の原因が発見されたら、その問題解決のためのプランを考える。
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第4ステップ…D(ドゥ=行動)
最後に、問題解決のための目標を実現するために行動する。