毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

次の行動は?☆☆☆☆

仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法

仕事を成し遂げる技術―ストレスなく生産性を発揮する方法

先日から取り組んでいる「GTD」の基本的ノウハウを教えてくれる本。
しかし、翻訳がまずい。私は2冊目(ストレスフリーの仕事術―仕事と人生をコントロールする52の法則)と関連のサイトを先に読んでいたので何とかなったが、これを最初に読むと訳がわからないと思う。さらに字の大きさといい、びっしり文字の詰まったページといい、ペーパーバックの雰囲気をそのまま残しました、という意図かもしれないが、もう少し読みやすさは考えてほしかった。翻訳はかなり直訳なので覚悟して読んでください。最後に「3ヶ月から6ヶ月後に、もう一度内容を復習してください」とあり、確かに確認したいところだが、すらすら読めないのを承知で原書を買おうかと本気で思っている。もしこの本を最初に読む場合は、パート2の実践のところから入った方がわかりやすいと思う。
しかしこの本でないと書いていないこともある。この本を読んで初めて「なるほど、すべてを包括的に管理できるシステムなんだな」ということが理解できたし、この方法の根底にある理念もわかったと思う。わからなくてもできるのだが、たぶんわかっている方がこの方法を続けようという気持ちは強くなると思う。
私なりに感じたのは、「いかに頭を空っぽにしてリラックスさせ、ストレスなく次のアクションを起こす気にさせるか」ということだ。著者が繰り返し「次の行動は?」とたずねるのは、そこまでやるべきことをかみ砕いてお膳立てすることが必要だからだ。たとえばチーズがカットされてつまようじを刺したものがお皿に並んでいたら通りすがりにパッと食べることができるが、冷蔵庫に大きな塊のまま入っていたら食べるまでのアクションを考えてあきらめてしまう。「何かのついでにひょいっとできる状態にする」ことがこの方法の最大のポイントなのだと思う。
今までcheck*padをメインに使いながら試行錯誤していたが、基本理念がわかっていなかったので行き詰まっていたことがわかった。さらに、やるべきことの管理だけでなく資料の保存方法やファイリングといった一般的な整理についても書かれているので、週末は気になっているあっちこっちのいろんなものを積み上げて片付けようと思う。スッキリした気分を味わえた人ほどこの方法を長く維持できるのだそうだ。その日に完全に片付けてしまわなくても、頭が「まだあるんじゃないか」と疑わなくていい状態にすればいいので、何とかなるだろう。