毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

アンチエイジングは努力と気合い?☆☆☆

デザイナー・コシノヒロコさんは東京と関西の両方に家を持ち、行ったり来たりの生活を送られているそうだ。週末は関西に戻りリフレッシュしているのだとか。その関係で今年の初め地域紙にインタビューが載っていたのだが、写真を見てびっくり。今年70歳になった、と書いていたがどこをどう見ても50代。その記事の最後に若さの秘訣を明かす本が出るとあったので即図書館に申し込み、楽しみにしていたのだ。

もともと私はあまりデザイナーズブランドに興味がなく、コシノさんと言えば3姉妹とお母さんまでデザイナー一家ということと、今年の阪神タイガース交流戦用ユニフォームのデザインがコシノさんだったということくらいしか知らなかった。今回本を読んでみて、持っていたイメージが間違っていたことを知った。
70でこの若さと美しさ、というのは独身で好きに生きてきたからなのかなと思っていたら20代で結婚、30代は子育てもして本当に大変だったのだそうだ。
また、ものすごい努力家であることがこの本を読むとよくわかる。

美しくいたいと願うのはすべての女性共通だと思うが、コシノさんの美しさは意志の強さやデザイナーというお客様をきれいにする仕事、または社長としての責任感から来る美しさなのだと思った。「お金持ちの奥さんだから時間もお金もかけられる」という種類のアンチエイジングとは違うと感じた。コシノさんのライフスタイルにおけるアンチエイジングの要素をリュウイン先生*1がコメントされているが、やはり体質的なものは大きいようだ。コシノさんのお母さんは93歳で亡くなるまで元気でお仕事もされていたので、遺伝的に元気で長命な家系なのだろう。ただ、それだけではない意志の力や努力が今の地位と共に若さや美しさももたらしたのだろうと思う。うかうかと毎日過ごしていたらこんな風になれないのね、と当たり前だが強く思った。

何しろリュウイン先生との対談の始めにいきなり
「きれいにしているためには精神力が必要です」
とおっしゃっているのだ。しかもご自身がそれを実践されているので説得力があった。アンチエイジングとは小手先のテクニックではなく、生き方なのだと思う。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

  • 最新の医学研究では、私たちの心が素直になればなるほど、病気にかかりにくくなるということがわかってきているんです。
  • そのとき自分が食べたいものを食べる。そのかわりいつも「腹八分目」。

辛いときは自分が今やれることをひとつだけ

と考えればいいんです。そしてそのすべてをそのひとつに集中すれば、ふと気がつく頃には必ずクリアできています。
というようにして、ひとつずつステップを上っていったら、最後にはちゃんと目的達成ができていました。だから「私はできない」という「気」「魂」を絶対に持たない、そう思うこともとても大切なのではないかと思っています。苦労だけでなく、健康、アンチエイジングといったことでもまったく同じです。

苦労はステップアップのチャンス

不思議なもので、精一杯の努力をしてひとつの苦労を乗り越えると、信じられないくらい強くなっている自分を感じます。乗り越えたとき、このうえなく幸せを感じるのです。
そのため、苦労は辛いものではなく、感謝して受け止めるべきもの、そう思えるようになりました。
今、目の前に大変な出来事があるとします。すると、「これをクリアしたら私、次はどんな段階に上れるかな?」、そんな希望が持てるようになったということです。
苦労に直面したとき、こんな風に思えると、人生、とても楽になります。辛いことが目の前にあるということはつまり、頑張ってもうひとつ上に行くための、ステップアップのチャンスがやってきた!そんなふうにとらえるわけです。

使命を自覚するということ

人間は皆、生まれたときから神様に与えられた使命を帯びていると思っている。本人の意図や周囲からのお膳立てとは離れたところで何か見えざる力が働いているのではないかと思う。
その使命をいち早く自覚できる人。自分の才能をいち早く察知する能力があって、その実現のためにどれだけ努力できるか。人は皆、同じように使命を持って生まれてきているが、その自覚があって努力をしているかどうかが、自分の道を迷わず進んでいけるかどうかの差になるのではないか。

才能は1%だけ

まず「自分にしかできないこと」を見つける必要があるが、大切なのは努力。コシノ先生のようになりたいんです、と言う若い子には「なりたかったら、99%は努力。親から才能をもらっているかもしれないけど、それは1%だけ。しかも、その1%の才能は皆が等しく持っているもの。だから、99%は努力をしないと、自分のものになりません。何にもなれませんよ」と言う。ファッション業界は自分の世界を持っていなくても時流に運だけで売れることもあるが、いきなり奈落へ突き落とされるようなこともある。そのとき、今まで努力をしてきたかどうかで差が出る。何もしてこなかった人は路頭に迷わなければならないところまで落とされることがある。努力をして一歩一歩上がってきた人は、途中で踏ん張れる。今の時代に硬いようだがうるさいほどに努力努力と説くのには相応の理由がある。

  • 自分にしかできない仕事というものに気づいたことで、迷わなくなったことがあります。何においてもまず、人のためにどうこうと考えるのではなく、自分が楽しんでいるかどうか、その気持ちに素直になることです。

努力、ひらめき、集中力でステップアップ

・ステップアップのためには努力が不可欠。努力の方向がわからない、という人は上ばかり見ていることが多い。もっと自分の生活の足もと、ふだん見ていない部分を見つめ直すことが大切。身近なことからひらめきが浮かんでくる。
・ひらめき力を鍛えるには、書でも絵でもいいので筆を持って紙に向かい、筆をおろした瞬間に各方向がひらめく、そのままに書いてみる。初めは上手く行かなくても訓練なので練習をくり返すとよい。
脳からハッしたものを瞬間的に手に伝達する、この瞬間にものすごい集中力が生まれる。その作業を意識してくり返す、訓練をすることで、脳が敏感に反応するようになってひらめき力が鍛えられる。
・集中力が高まれば高まるほど、頭の回転がよくなり潜在的なものが引き出される。これこそアンチエイジングに効果がある。常に集中力を出す習慣のある人、そう強いられている人ほど若い。
・緊張する舞台になればなるほど上手く行くのは、ふだんからの習慣の賜物。あらゆる場において意識を集中し、常にひらめき力を発揮できるように訓練をしていること。そのこと自体、もはやあまり意識しないくらい私の人生の一部になっているため、要求された場で結果が出るようになったのではないかと思う。

  • おしゃれは自分を表現するメッセージ。おしゃれにはその人の人柄すべてが現れるということを考えればとてもなおざりにはできません。女性である限りは、自分の責任を持って、自分流のおしゃれをしたい、そう思っています。

ファッションの殻は人生の殻

おしゃれは自分を表現するメッセージ、何を選ぶか、どう選ぶか、もしくは選ばないかということも含めて、その人の生き方に通じている。ファッションにおいて自分の殻から抜け出せない人は、生き方の姿勢そのものが自分の作った枠の中から抜け出せない、その中でしか考えられないということを示唆している。その服が記号として、着る人の趣味、生活スタイルを示すということはもちろん、その人の生き方、その姿勢までがわかってしまう。

だからこそ、生き方を変えるなんて無理、と思っている人はまず洋服から変えてみる。全部を変える必要はなく、スカートの丈を変えてみることから。
スカート1枚替えるか替えないか、その行動を取るか摂らないか。それが最初の一歩。ファッションの殻を破ることが、人生の殻を破るきっかけとなる。

*1:漢方医学と西洋医学を融合させたアンチエイジング法を編み出した、ご自身も美しい中国人医師