毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「Doing more with less」という生き方☆☆☆

今年読んで影響を受けた本ベスト5に入る「レバレッジ時間術」の続編。未読だが著者は「レバレッジ・リーディング」という読書術の本も書かれていて、この2冊のベースとなるレバレッジの考え方をまとめた本だ。

レバレッジ」というのはてこの原理という意味で、“少ない労力で大きな成果を上げる”(=Doing more with less・DMWL)方法のことだ。従来の概念では「1の労力・時間で1の成果」だったことを「1の労力・時間で無限大の成果を上げる」ようにするのだ。そこには大きな発想の転換が必要になる。そのための考え方を「労力」「時間」「知識」「人脈」の4つの分野で教えてくれるのがこの本。

個人的には「レバレッジ時間術」で基本はしっかり理解できたのでこの本は復習としてさらっと読んだ程度だが、あの本が取っつきにくい、むずかしいと感じた方はこちらを先に読んだ方がいいかもしれない。「レバレッジ・リーディング」の内容も簡単に教えてくれるので、2冊分さわりだけでも読みたい人にもいいと思う。
番役に立ったのはブライアン・トレーシーの本ではアメリカ的であまり役に立たない、と思った人脈の広げ方の部分。なるほどと思うことがたくさんあった。とても読みやすい本なので興味のある部分だけでも読んでみるといいのでは。

以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

自己啓発書を読んでも成果が上がらない理由

マインドが高まってもパーソナルキャピタル*1を増やす努力をしないから、思うような成果が上がらないのです。マインドは資産ではありませんので、残念ながら空回りだけしてしまうのです。思い切り車のアクセルを踏んでいるのに、「労力」「時間」「知識」「人脈」というタイヤが4つとも外れているために、前に進んでいないのです。

星陵高校ベンチ・室内練習場に掲げられている言葉

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
――松井秀喜『不動心』

タスク(仕事)には制限時間を設けよ

時間があるから仕事はできない。時間がないから仕事はできる。
制限時間を設定すると、やるべきこと、やらなくていいことを取捨選択する必要に迫られます。12時間働く時間があると思うと、何から始めようかと悩むような場合でも、5時間しかないとなると、「最低限、これとこれはやらなくてはいけない」ということを強制的に判断し、時間に対してレバレッジをかけざるをえなくなります。

1から100を生む

知識にレバレッジをかけ、DMWLを実現する。その基本は、「1から100を生む」です。「ゼロから1を生む」ではありません。
「ゼロから1」は、非常にクリエイティブな作業です。発明といっていいでしょう。かかる労力も時間も膨大です。そして、エネルギーをかけたにもかかわらず、成果がたいして上がらないことや、失敗するリスクも高い。せっかくの努力が徒労に終わるかもしれません。一方の「1から100」はレバレッジです。すでにある1の質を高めたり、付加価値を加えるという方法は、少ない労力と時間で成果が上がります。
一握りの天才を除いたほとんどの人は、誰か成功した人のやり方を学んで、そこに自分なりの応用を加えるのが成功の近道です。試行錯誤に労力と時間を使うのではなく、すでにある1の質を高めたり、付加価値をつけたりした方が少ない労力と時間で済み、成果が上がりやすいのです。

本の内容を実践してこそレバレッジがかかる

読み終わったら、線を引いたり、印をつけた部分をパソコンに入力します。それをA4判サイズのコピー用紙にプリントアウトします。このメモはさまざまな本の中で、自分の問題解決につながる重要ポイントを集めた「究極の本」となります。
私はそれを「レバレッジ・メモ」と呼んでいます。私はこのメモを常に持ち歩き、電車がホームに入ってくるのを待つ間、タクシーに乗っている間、アポイントの相手が現れるまでの時間など、ちょっとした時間にパラパラめくって眺めています。そうして内容を頭に焼きつけ、実践して自分の身につけていきます。
レバレッジ・メモに限らず、隙間時間にインプットできる、雑誌、書籍、雑誌の切り抜きなどは常に携帯しておくとよいでしょう。知識投資は隙間時間にも十分にできます。


大事なのは、本から得たノウハウをレバレッジ・メモにまとめ、繰り返し読んで条件反射的に行動できるようにし、実践でどんどん活用していくことです。読んだだけで実行しなければそれで終わりです。インプットするだけでは、ただの自己満足に過ぎません。もちろんレバレッジはかかりません。いかにアウトプットするかが勝負です。
読むことが重要なわけではなく、情報をどのように実践で役立てるかが大切なのです。行動することで知恵はブラッシュアップされ、選択肢も増えていきます。さらにそれをどうお金に変えるかということが重要なのです。

*1:自己投資をして得られる資産のこと。この本では「労力」「時間」「知識」「人脈」を意味する