生活っぽいことはあまり書かないようにしているが、できるだけ食事は自分で作って食べるよう心がけている。料理の本も好きでたくさん持っている方だと思う。好きな料理研究家は人それぞれだと思うが、私は栗原はるみより有元葉子*1派だ。シンプルでとても合理的だから。有元さん監修の道具も使っているがすみずみまでよく考えられている。以前雑誌記者をされていたそうで、うろ覚えなのだが確か科学関係だったと思う。その辺が「親から受け継いだ料理の道」とか「主婦の料理好きが高じて」というプロセスを経た他の料理研究家と何となく印象が違う原因なのかもしれない。
有元さんの本はレシピ本以外も持っている。そこにいくつか整理整頓に関することや使う道具(ふきんや洗剤など)のことが載っていて、その選び方や考え方が素晴らしいと思った。今回買ったこの本はそれをさらに一歩進めたものだ。
書店で平積みになっていて、これも手にとってすぐ買おうと決めた。図書館で借りてもいいし、簡単に読んでしまえる本だ。だが、言わば「気持ちの発火剤」にしたいと思って買った。
時々ご自宅などの写真が載っているが、そのどれもが撮影用かと思うくらいスッキリしてきれいなのだ。あやかりたいといっては大げさかもしれないが、こんな風に暮らしたいなあと本を読めば思う。そのためにじゃあ何をする?と自問して動けることを期待したのだ。手もとに置いて読み返すたび動くようになれば習慣化できるはず。
そのくらい私にとっては素敵な本だ。おかげでその本を読み終えたあと猛然とやる気が出た。
来年は生活と家事をもっと好きになりたいと思う。そうすれば自分の時間ももっと充実するから。
*1:有元さんはご自分の肩書きをこの本では「料理家」と書かれています