毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

勉強もDoing more with less☆☆☆☆

レバレッジ勉強法

レバレッジ勉強法

「レバレッジ時間術」著者の本田さんによる勉強法の本。今も学校に通い、一応学生である私には特に役に立つ本だった。「学生時代の勉強法と社会人の勉強法は違う」をはじめ、テーマが勉強でもいかにレバレッジをかけるかのノウハウが満載だ。学生時代から勉強とは100点を目指すものだと漠然と思っていた私のようなタイプにこそ必要な本だと思う。

勉強を教えるのと勉強法を教えるのは違う。勉強はうんざりするほど教わったが、勉強法はそういえば習ったことがない。学校でこういうことを教えてくれればいいのにと思った。いかに効率よく勉強し、結果(=成績アップ、資格取得)を資産にするか。これからは勉強し続けないと生き残れない世の中だと思う。どういう勉強をして、どういう資格を取ればいいのか自分に合うものを選ぶところから教えてくれるので、何かやらなくちゃとは思うがどこから手をつけようか、という人に特にお勧め。個人的には参考書の選び方や勉強の仕方が大きなヒントになった。さっそく来月の試験に向けて使わせてもらおうと思う。

この本には英語の勉強法も載っていて、これは不思議に私がやっている方法とよく似ていたのだが、ひとつだけここはちょっと、と思うところがあった。著者は英会話学校よりもNHKのラジオ講座を勧めているのだが、「ラジオ英会話」と書いてある。ところが、現在NHKのラジオ英語講座は細かく分かれていて「英会話」と名のつくものだけでも4つあるのだ。今年出たばかりの本なのに読んだ人が混乱するのではと残念に思った*1
これから勉強しようと思う人のレベルにもよるが、私のおすすめはやはり「英会話入門」。もし「レバレッジ勉強法」で検索してきてくださった方があったら、英会話上級よりも入門の方が取っつきやすいのでぜひ聞いてみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

勉強には3種類ある

?試験、資格 合格することによって次のステップに進めるもの。大学受験はその典型的な例。
?知識、ノウハウ 合格というゴールはないが、自己成長やキャリアアップに役立つもの。金融知識、語学、ITなど。本や雑誌、セミナー、スクール、人から学び、積み重ねていくことができる。
?情報 合格というゴールはないが、フローとして日々流れており、絶えずキャッチすることで仕事や生活に役立つもの。時代の流れ、世界の動き、経済情勢など。テレビ、インターネット、新聞、雑誌、人の話から得ることができる。

勉強のために家計簿をつける…その5項目

?収入――会社の給料や投資収益など、入ってくるお金すべて。
?貯蓄――ストックする分は、必ず真っ先に天引きする意識で2番目に持ってくる。
?自己投資――本、雑誌、教育など。食事やゴルフなどの交際費は、人脈構築や人から学ぶことが目的ならOK。ジム会費なども体への投資としてここへ入れても良い。
?固定費――家賃、食費、光熱費、通信費など絶対に必要なもの。
?その他――イベント、旅行、スーツや車の購入など突発的な出費。
3ヵ月ほど家計簿をつけてパターンがわかったら、同じ5項目で予算を作る。何より大切なことは、?の収入が「毎年同じか減っていく」という厳しめの予算を立てること。結果的に収入が増えたら、その分を投資あるいは貯蓄に回すことができる。

無意識かつラクに勉強を進めたかったら「型にはめる」仕組み作りが有効

?スケジュールを決めて型にはめる。
?ノルマ化して型にはめる。
2つめの「ノルマ化」とは、数値管理すること。件数や時間を決め、予定表に入れてしまう。
しかし、タスクを数字にするだけでは不十分。実行したことを記録すると、数値管理の効果は倍増する。

勉強にもROIを考慮する

ROIとは、Return on Investmentの略で、「投資に対してどれくらいリターンを取るか」。つまり、1億円の投資に対して2千万円の利益が上がったら、ROIは20パーセントという考え方です。勉強も、ROIを考慮することなく始めては、百害あって一利なしです。
「英語を勉強することのROIは、自分の場合、何パーセントか?」
そのリターンは、英語の勉強に投資した時間とエネルギーを100としたら、何パーセントに該当するのかを考えてみる――。
何を勉強するにしても、こういった検証が必要です。

レバレッジ記憶法

1冊の参考書を3回繰り返し、記憶しづらいものを抽出し、頭にすり込む記憶法
・1回転目:まずは通読する(理解度20%) 「重要なところ」に色ペンで線を引きながら読む。読むごとにペンの色を変えて行く。
・2回転目:「覚えにくいもの」をあぶり出す(理解度50%)
3回転目:「重要かつ覚えにくいもの」を絞り込む(理解度80%) 3色の線が引かれたものが3回転であぶり出され、最終的に絞り込まれたあなたの弱点。
*カード勝ち抜き戦 レバレッジ記憶法で残った「覚えにくいもの」はカードに落とし込んで覚える。覚えられなかった単語や擁護を単語カードに書き、スキマ時間や二毛作時間を利用して見るだけ。コツは、覚えたものから抜いていくこと。覚えて抜き取ったカードは別途束ねておき、しばらくしたら見直す。忘れているものは再び覚えられないカードの束に戻す。

脳に刷り込む暗記法

?「手書き」&音読
?きれいに書かず、覚えたら捨てる
?「赤ペン」で脳に刺激を与える
?寝る前に暗記――眠りで定着――朝に復習
?最終手段はヴィジュアル化(図を描く作業など)

*1:2008年3月追記:4月から大きくカリキュラムが変わり、「ラジオ英会話」という番組が新たにできます。講師は「英会話入門」の遠山顕先生。お勧めです