毎日「ゴキゲン♪」の法則

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投資は世の中を変える☆☆☆

お金は銀行に預けるな   金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)

 

「グーグル化」と並んでアマゾンのランキング1位2位を独占した勝間和代さんの本。勝間さんは金融が専門なので「期待の1冊」だと思う。


勝間さんによると、日本は他国に比べて極端に金融に関する知識(=金融リテラシー)がないのだそうだ。今までは日本の社会の仕組みのおかげで知らなくても生きて行けたし、日本には「額に汗して働くことこそ尊い」という文化があるからだ。だが、世の中はだんだん今までのままでは回らなくなってきた。今こそ日本人も金融リテラシーを身につけるべきだ、というのが勝間さんの主張であり、この本を読めば最低限の知識が身につき、資産を増やすための行動が取れるようになるいわば「金融リテラシーの教科書」になっている。


私の感想は、今回に限っては一般的なものと違うことをお断りしておく。たぶん、私は平均よりは金融リテラシーがある方だからだ。
何がきっかけだったか忘れたが、一時期いろんな本を読んで投資を始めたのだ。勝間さんがこの本で勧めているライフスタイルにかなり近い。家も車もあえて購入していないし、保障は共済だけ。勝間さんが書かれているほど理論的にわかっていたわけではないが、何となくお金の正しい使い方ではないと感じたからだ。

ただ、当時は苦労していろいろな情報を得たのだが、その時この本があればよかったのに、ということは強く思った。7−8年前*1だと思うが、その時は教科書的なわかりやすい本などほとんどなかった。投資関連の雑誌を買い、そこで薦められている本を読み、かなり試行錯誤した記憶がある。
なので、この本はいい復習になった。自分の弱点もわかったので読んでよかったと思う*2


それから、一番大きかったのは「投資することでワークライフバランスが取れる」と知ったことだ。また、よい企業に投資することで世の中をよくすることもできるそうだ。投資しないのは選挙に行かないのと同じ、というのはすごく新鮮な発見だった。


この本は根拠や理由をきちんと教えてくれるので、読み終える頃には「金融に対するばくぜんとした恐怖」がかなり和らいでいると思う。「グーグル化」に書かれていたが資本主義はある意味「賢い人が賢くない人からどんどん搾取する社会」だという。知らないことは今や大損する時代かもしれない。為替やオプションの話のところなどは少しむずかしいが、そこを斜め読みしてでも通して読んでほしい。

*1:たぶん「金持ち父さん貧乏父さん」ブームの頃

*2:これからは日本だけでなく海外に対しても投資しなければ、と思った