毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

成功したその後はどうなるの?☆☆☆

 

 

 

※文庫版もあります→『成功者の告白 (講談社+α文庫)

 

神田さんの著書としてはめずらしく小説のような形を取っているが、内容はおそらく今まで誰も扱っていないことだ。
みんな成功して豊かになりたいと思う。しかし、いざ成功して豊かになると人生すごろくは上がっておしまいではない。その先があるのだ。だが、その先のことを教えてくれる人はあまりいないし、特に負の側面について伝えてくれる人などいないだろう。それを教えてくれるのがこの本。

独立して会社を始める。すると、仕事が成長すればするほど、家庭にそのひずみが行ってしまうのだそうだ。これは物語仕立てで、すべてが神田さんの実体験ではなく経営コンサルタントとして見てこられた事例なども入っているのだが、家庭が崩壊して離婚直前まで行ってしまうとか、会社で社員が次々とメニエール病で倒れるというのは神田さんご自身が経験されたことなのだそうだ。

参考文献にチャック・スペザーノ博士の本が何冊か出てくる。「成功法則本」と言われるものの中にこんな心理学の本が出てくるのは他に例がないのではないか。さらに、「春夏秋冬理論」という神田さんが占星術師の來夢さんと編み出したものが出てくる。超現実的な成功とか豊かさというテーマと、占いや心理学などスピリチュアルと呼ばれるジャンルのものを融合させたのは、おそらく神田さんが初めてではないだろうか。

この本でメンター役である神崎が言うのだが、会社が成長する時には一定の法則があり、それを知るのと知らないのではその後がまったく違ってしまう。知っていれば、いい時は積極的にその波に乗り、悪い時はダメージを最小限に食い止めることができる。前もって準備もできる。その目安になるのが「春夏秋冬理論」*1だ。いつ何をすればいいのか、という話はこの本でもたびたび出てくるのでわかりやすい。

ご自身も成功し、たくさんの人のビジネスでの成功を見てきた神田さんだからこそ書ける本だと思う。かなり分厚いが、物語形式なのでとても読みやすく、一気に読んでしまった。成功したい人必読です。

参考文献の最後のところに、実践のためには神田さんの本をどの順番で読めばいいか書いてあるのも役に立つと思う。

*1:なぜ春はこない?」という本に詳しく紹介されているし、私が時々書いているSEASONSでも見ることができます