毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

番外編2・朝食に感激

2008.10.04追記 迎賓館及びエリタージュは、一般の予約を休止しています。
■セレブ化計画
ハウステンボスの楽しみは朝の散歩にある。まだオープンしていないので朝は人がまばらでゆっくり散策が楽しめるのだ。チューリップ祭り中だが、迎賓館のある辺りにはあまり咲いていなかったので風車があるエリアまで行き、写真を撮ってからゆっくり1周。

朝食を9時にお願いしていたので、少し早めに戻って部屋でくつろいでいるとチャイムが。ルームサービス係の人が運んでくるのだと思っていたら、何と来てくださったのは昨夜エリタージュでサービスしてくださったメートルの方。昨日と違い白いジャケットだった。

セッティングは大きなテーブルに。まず、白いテーブルクロスをかけてくれるのだ。旅行中一番感激したのがこの瞬間だった。私たちが長居したせいできっと夜遅かったはずなのににこやかに朝食を運んできてくださって、私たちのためにセッティングをしてくれる…ちょっと涙目になってしまった。

食器はエリタージュと同じロイヤルコペンハーゲン、銀器にはひとつの曇りもなく、ディナーの時に希望を伝えていたのでメニューはひとりひとり違い、サラダの野菜は苦手なものははずしてもらっているし、私が毎朝カフェオレを飲んでいることを何気なく言ったらメニューにはないのにホットミルクを別のポットで用意してくださっていた。人生でこんなに大事にされたことはないと思う。おいしく、ゆっくり時間をかけていただいた。


迎賓館の素晴らしさはプライベート感覚だと思う。8室と規模が小さいからかエリタージュのサービスの方がエレベーターのドアを開けてくれたり、たった1泊だけなのだが通り一遍のサービスではなくみなさんに本当にお世話してもらったという印象。

さらに、夜に部屋にあったミネラルウォーターを飲んだので、チェックアウトの時に申告しようと伝票も書いていたのになぜかさっさと精算をされたので、サインする時に「お部屋のミネラルウォーターをいただいたんですが」と言うと表情ひとつ変えず
「では、それは私どもよりサービスさせていただきます」
という答。さすが超一流。帰る時も車を手配してくれて、出口まで送ってもらった。「要人」と同じもてなしをしていただいたのだと思う。


実家の父は庶民の出だが、仕事をする上で「一流のものに触れて慣れておいた方がよい」と考えるようになったらしく、私が高校に入学する時に関西では有名なステーキの店に連れて行ってくれたことがある。スーツを着て行って、初めて家以外でナイフとフォークで食事をした。その時は緊張して味もわからなかったが、慣れておくと違う、というのはその後実感した(主に友人たちの披露宴だったが)。

今回改めて父の気持ちがよくわかった。一度経験すればそれが細胞に刻まれ、やがて血となり肉となるのだ。経験するのとしないのでは大きく違う。


思い切って行ってよかった。また行きたい。その時の私がどう感じるかが楽しみ。