旅行で感動したことはいろいろあるが、一番心に残ったのは「ゆったりした時間の流れ」という贅沢だった。何もしないで満ち足りていて、なのに一秒一秒が充実している。そんな不思議な感覚は初めてだった。
もちろん、毎日何もすることがなければ退屈すると思う。日々忙しくしているからこそ何もしないことが贅沢でしあわせと感じるのだろう。
それでも帰ってきてから「何か違う」「何か変だ」と心の声が言っている気がする。何か間違っているんじゃないか。忙しい＝充実と思っているだけのような、何かの埋め合わせのために忙しくしているだけのような、結局自分を追い込んでいるじゃないのだろうか。楽しい忙しさと、自分を追いつめる忙しさ、それを分けるものは何だろう、と考えている。
最近石井ゆかりさんという方の日記を読みに行っている。いわゆる「星占い」をされている方なのだが、ただの占いではない。ストーリーテラーというか、書いてあることがとても深く示唆に富んでいるのだ。文学的な香りのする文章とか、「いわゆる占い師」ではない匂いに惹かれて占いとは無関係のことがほとんどの日記まで読むようになった*1。
偶然だが、たまたま石井さんも思うところあって仕事を整理し、しばらく仕事は休まれるのだそうだ。私の「何か違う」という声は石井さんのお休みに影響されたものではないが、タイミングがぴったりなのでそういう時期なのかな、と思う。
石井さんも休むのではなく、星占いから別のことにシフトするための時間を作ったと書かれていたように、より自分らしく過ごすための方向転換というか、切り換えが必要なのだと自分では考えている。「あるべき未来の姿」のようなものは何となく見えている。いや、どうなりたいかとかどう生きていくかは前と違わないのだが、どう日々を過ごしたいかが変わったのだと思う。
上手くきっかけをつかんで時間に追いまくられない人になりたい。
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*1:もちろん占いも当たります。私の星座の年運を先日読み返したところ、この３ヶ月はその通りの流れになっていて驚愕しました。石井さんのサイト「筋トレ」はこちら
