- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/12/14
- メディア: 単行本
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本田さんは異業種交流会への参加をすすめていない。一度にたくさんの人に合うより1対1で会う方がより深く知り合えるし、誰が来ているのかわからない会で出会うよりも、ある程度目的や参加者が絞られた会に参加した方が、その後の進展がより期待できるからだ。
また、人と知り合っておつき合いをする上で絶対に欠かせないのが「相手にどう貢献(コントリビューション)できるか」常に考える、ということ。ギブアンドテイクなどもってのほか、ギブアンドギブでもダメなのだそうだ。本田さんはどんなコントリビューションができるかイメージができない人とは会わないと書かれていた。ふだんのおつき合いでも「この人に何をしてあげたら喜ばれるかな」ということを常に考えているそうだ。そう思っていれば役に立ちそうな情報を提供(新聞の切り抜きなどでも)したり、本をプレゼントできる。相手への思いやりも欠かせない。返事がしやすいように連絡はできるだけメールでするとか、簡単なことだ。そう考えたら、人脈を作る、広げると考えると特別なむずかしいことのようだが、おつき合いのマナーというごくごく基本的なことを考えていればいいのかなと思うと少し気が楽になる。
それから、新しい人と会う時や何人かで集まる時に初めての人がいる場合は必ずその人のプロフィールやサイト、著書などの情報を流しておくことも重要だという。そうすれば自己紹介の時間を節約できるし、どういう人かがわかれば初回から相手にコントリビューションすることもできるからだ。
さらに、1対1からどう多対多の関係に持って行くか、お願い事をするならいつのタイミングがいいのか、ということも詳しく説明してあり役に立つ。やはり「頼みたいことがあるから人脈を広げたい」というせっぱつまった考え方ではむずかしいことが多いようだ。いかに貢献できるかを考えるとそれなりにシェアできるものが自分に必要だし、自分も磨いていかなければならない。本田さんが世界遺産資格やワインアドバイザー資格を取ったのもそういう目的だそうだ。
人の役に立てて楽しい、と思えることが人脈を広げる一番のコツかもしれない。急がば回れ、だ。