
- 作者: 茂木健一郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2007/12/04
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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しくみは以下の3つ。
結局人は楽しいと思えることしか続かないのだと思う。勉強のできる人、頭のいい人は「勉強は楽しい!」と思えるようになったからその結果成績が上がるのだ。茂木さんの子どもの頃のエピソードもまさしくそれを裏付けるものだ。最近よく行動科学に基づいて「自分にご褒美を与える」という方法があるが、脳からドーパミンが出るサイクルが回るようになれば、ご褒美などなくてもどんどん勉強するんじゃないかという気すらする。
文章は非常に読みやすく、学者が書いた本という感じがない。おそらく中高生に向けて書かれたものだからだと思うが、大人が読んでも充分役に立つ。体育でも脳が鍛えられる、それもある程度「根性」が必要である、という考え方も斬新で面白い。上の勝間さんの本にもあったが、「基本思想を理解する」という意味で脳の仕組みを知り、どういう方向に強化すればドーパミンがしっかり出るのか知ってから勉強した方がいい結果が得られると思う。お勧めです。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
強化学習
特に、試行錯誤を経ることで脳内に強固なシナプスが形成され、やがてひとつの行動に練達していきます。これを「強化学習」といいます。「脳を活かす勉強法」ひとつめの極意は、この「強化学習」のサイクルを回すことにあります。
大切なのは、ドーパミンによる強化サイクルが回るかどうか。この回路さえ回り始めれば、あとは簡単です。
自分にとっての「うれしいこと」を見つけるのが人生の課題だとも癒えます。「うれしいこと」が「やるべきこと」と一致したら、もっとうれしい。きっと、人間は劇的に成長できます。
苦しければ苦しいほど、その後の喜びは大きく、より強化される。これが脳のメカニズムです。この「苦しい」状況を何とかして突き抜けることは、とても重要なことです。
二つめの極意「タイムプレッシャー」
簡単にいえば、自分の作業に、制限時間をもうけるのです。ただし、他人から強制された時間制限は逆効果
三つめの極意「集中力」
- 速さ――作業のスピードを極限まで速くすること
- 分量――とにかく圧倒的な作業量をこなすこと
- 没入感――周囲の雑音が入らないほど夢中になること