毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

健康法・ひとつの最終形☆☆☆

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

病気にならない生き方 -ミラクル・エンザイムが寿命を決める-

去年ブームになった健康本。図書館で借りようと思っても予約件数がすごくて借りられず、ほとぼりが冷めた(?)今頃読んでみた。

著者の専門は「胃腸内視鏡外科」。内視鏡で胃や大腸を検査し、健康な患者とそうでない患者の違いを食事内容や生活習慣を調査することによって編み出されたのが「新谷食事健康法」だ。「健康な人は胃・大腸がきれい」「不健康な人は胃・腸も状態が悪い」という事実から導かれた方法なので説得力がある。


私自身が病気になった時にさまざまな健康法の本は読んだし、いくつか試したものもある。さらに、現在の学校では心身の健康に関する授業もたくさんあるのでここに書いてあることで初めて聞いた、ということはそれほど多くなかった*1トランス脂肪酸(マーガリンなど)が体に悪い、ということも子牛が市販の牛乳を飲んだら4〜5日で死んでしまう理由も、牛乳は骨粗鬆症を増やすことも、基本的に薬は毒だ、ということも私にとっては当たり前のことなので、復習と思いながら読んだ。

カギはエンザイム、つまり酵素だと書かれているが、これも新谷先生が初めて提唱したわけではないと思う。世の中には火を通さないで食べる健康法というものが存在する。おそらくこれも酵素をそのまま取り入れるのが目的だろう。

しかし、新谷先生の方法は、私が知る限りでは一番まともな食事が摂れる健康法だと思う。その理由は

  1. 朝ご飯を食べてよい
  2. 果物は無制限に食べてよい*2
  3. 食べる楽しみを大事にする

などがあげられる。午前中は固形物を食べてはいけない、という健康法は多いし、動物性のものは一切摂らないというものもある。この方法はお酒とタバコをやめるというのが大前提で、基本的に動物性のものは肉ではなく魚で摂るので辛い人もいるかもしれないが、他の健康法に比べればまだ制約が少ない。内容よりも食べるタイミングやよく噛んで食べることに重きを置いているように感じた。これなら続けられるかもなあと思う。

今回読んで一番納得したのは「飢餓感」は体が不足しているエンザイムを求めて食べさせている、というくだり。うちで作ったごはんと買ってきたものやレトルトの食事では明らかに満腹感が違うのが以前から不思議だったのだが、エンザイムが足りないからなのか、と納得した。つまり、エンザイムを意識して摂るようにすれば、自然に食べる量が減ってその人にとって適正な体重になるのだそうだ。私はあまり果物を食べない方なので、少し意識して食べてみようかと思った。

また、現役の医師が「薬は毒だからなるべく使わない方がいい」とか「臓器別医療は医師をだめにする」とハッキリ言ってくれているのはとても心強い。自分の体は自分で守る時代になった、とこの本のはじめにも書かれているが、元気に長生きするためにできることからやってみようと思う。

*1:それは新谷先生がTV『世界一受けたい授業』に出演された時に見たから、というのもありますが

*2:ただし食べるタイミングは決まっています