毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

メンタルトレーニング決定版☆☆☆☆

4413009371打たれ強さの法則-心のスイッチを入れる実践トレーニンク゛-
岡本正善
青春出版社 2008-02-01

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メルマガ「ビジネスブックマラソン」で紹介された『打たれ強さの秘密』という本が読みたくて図書館で予約したところ、8年も前の本なのに今ベストセラーになっているらしくなかなか順番が回ってこない。今年の2月に出たこちらの本の方がなぜか先に借りられた。

著者の岡本正善さんはプロ野球ダイエー(現ソフトバンク)ホークスのメンタルトレーナーをはじめ、さまざまなプロスポーツ選手のメンタルトレーニングを担当している専門家だ。著者がこの本を書いた理由は、『打たれ強さの秘密』の本を書いた8年前と現在では状況が変わり、「失敗が怖い」「目標が持てない」「嫌なことをいつまでも引きずってしまう」人が増えたと感じたことがきっかけだそうだ。メンタルトレーニングと言えばイメージトレーニング=アスリートのためのものと思ってしまうが、この本はごく一般の人が潜在意識を味方につけて前向きに生きていく方法を教えてくれるものだ。

「潜在意識を使った能力開発」の本はたくさん出ているし、その中にはうさんくさいものも多いが、この本はとてもシンプルなことをわかりやすく教えてくれるので、緊張してガチガチで追い込まれてます、というような大変な状況の人でもやってみようかな、という気になると思う。とにかくハードルが低い。前半・後半に分かれていて、前半はベーシック編、後半は物足りない人のためのアドバンス編になっている。まずはベーシックだけで充分というコンセプトもうれしい。

「打たれ強さ」ということばでイメージするものと少し違うかもしれないが、この本で「打たれ強くなる」というのは「失敗しても引きずらない」「自分のリズムを守れる」「嫌な状況になっても客観視できる=巻き込まれてパニックにならない」というような意味だと思う。

私自身がこの本の前書きに出てくる

  • 転職をくり返している
  • いつも「ここは自分のいる場所じゃない」と感じる

まさしくこのタイプだったのでそう思うのかもしれないが、うさんくさそうな本をたくさん読むよりこの本の通り実践した方が早くて簡単で楽だと思う。

呼吸法でリズムを作り、自分のリズムの流れを知り、イメージ法で失敗した自分を責めるネガティブスパイラルから脱出する。いつも自分らしい状態でいられればたいていのことはうまく行くだろう。さらに、この本で教えてくれる方法を実践すれば、失敗はありがたいと思えるようになるのだ。気持ちの切り替えがヘタな人は必読です。