- 作者: 椋木修三
- 出版社/メーカー: 経済界
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
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短期決戦、試験に合格する目的の本なので、そういうハッキリした目標がなければあまりピンと来ないかもしれない。読んだ前巻の内容をあまり覚えていないのは、私が当時それほどせっぱ詰まっていなかったからというのもあると思う。いかに問題文を読むスピードや回答のスピードを上げるか、1点2点を取りこぼさないための工夫など、必要な人にとってはかゆいところに手が届く本だ。また、社会人で勉強して資格を取りたい、と考えている人のためのアドバイスが状況ごとに載っているのも親切だと思う。学校に通うのか独学なのか通信教育なのか、働いているのかいないのか、などで8つのタイプに分かれているのだ。自分に必要なところだけ読めばいいようになっている。
もちろん勉強して結果を出したい今の私にはありがたいアドバイスがいろいろ書いてあったが、中でも一番面白いと思ったのは「モチベーションの波をグラフで記録する」方法。つまり、岡本さんの「メンタルの山と谷を記録する」方法の発展版だ。意欲、気分状態、勉強時間の3つを折れ線グラフにする。評価は+5から−4まで、自分で判断する。そうすることで気分と意欲が勉強時間とどう関わっているのかが見えてくるそうだ。そして、徐々に気分と勉強時間の相関関係をはずしていくのが狙い。気分のムラがあっても勉強時間のムラが出ないようにするのだ。
ただ、これはかなり面倒な方法だし、単純に自分のリズムをつかみたい人には岡本さんの方法で充分だと思う*2。私も相関関係が知りたいので自分のリズムがつかめたらちょっと試してみようかなと思うが、1ヶ月も記録できればいい方かもしれない。
椋木さんが書かれているのも「気分のムラが勉強のムラにつながるので、気分のムラを少なくすることを考えなければならない」ということだ。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
自分を支えるものを持つ
基本的に人間というのは弱いものです。特に困難に出会ったとき、弱さが露呈します。その時、自分を支えるものを持っているかどうか。人生の差はここに出てきます。(中略)自分を支えるものがなくては、人間は、前に進むことはできません。
多くのムラが睡眠ムラに起因する
勉強のムラは気分のムラといいましたが、もっとさかのぼると、体調のムラが気分のムラ、勉強のムラを作っている面があります。したがって、体調管理はモチベーションを維持し、勉強のムラをなくす上で重要です。
まず、体調や気分のムラの中には、睡眠のムラも入っていることに気づく必要があります。ひとつは睡眠不足にならない管理、もうひとつは質のいい睡眠を取る工夫が必要です。