昨日、出かけたついでに難波まで足を伸ばし、カタログハウスの店に行ってきた。ガーゼのパジャマを買うためだ。
毎年夏になると爆発的に売れる人気商品だそうだが、パジャマとしてはびっくりするようなお値段なので、ほしいと思いながら何年も経っていた。
しかし、先日キレたのだ。
今着ているパジャマの着心地がどうしても好きになれず、「もうこんなの着たくない!」と思ったので勢いで買いに行ってしまった。
それは大手通販カタログで買ったもの。夏の終わりのバーゲンで、ワンサイズ大きいものしかなかったのだが安いからいいや、と買ってしまった。定価が2900円だったと思う。生地が楊柳*1だったので汗かきの私にはいいだろうと思ったのだ。
しかし、確かに楊柳なのだがものすごく硬くてゴワゴワ。普通、洗うとだんだん風合いがやわらかくなるものだが、確か3シーズン目に入る今年も肌がすり切れそうで痛いのはほとんど変わらなかった。何度ももう着るのをやめようと思ったのだが、少しも傷んでいないのにもったいないと思いガマンしてきた*2。だが、パジャマは肌に直接触れるもの。生地で寝心地がまったく違う。睡眠の質が変わることを痛感し、こんなところでケチケチするのは本末転倒じゃないのか、と思った。ガマンも限界にきたのだろう。
さっそく昨晩新しいパジャマを着てみた。びっくりするくらい肌触りがいい。まるで何も着ていないように軽い。天女の羽衣ってこんな感じなのかな、と思うくらい。昨日は涼しかったこともあるが、ぐっすり眠れた。もっと早く買えばよかった、と思った。
自分にとって高価だと感じるものを買う時、いつも思い浮かべるのは横森里香さんのことばだ*3。「多少高くても、日割り計算すれば安い」これは家具について書かれたものだが、本当に気に入ったものを買えば大事に使うし、その結果長く使えて安上がりになるような気がする。なので、これも「持たない暮らし」につながるのだ、と思って決断したのだが、思い切ってよかった。
ただ、残念なのはせっかく女性用には半袖タイプと8分袖タイプがあるのに、たった1000円の価格差につられて半袖タイプを買ってしまったこと。想像以上に涼しいので、肘・膝が隠れる長さの方が秋口まで着られたんじゃないかと思う。こんなところでまだケチケチしているとは!やっぱりとっさの判断の時に自分の本質がわかるなあ、まだまだだな、と反省した。
*1:クレープ生地とも。立体的な織り地なので肌触りがサラッとしている。夏物の肌着などによく使われています。くわしくはこちらをご覧ください
*2:こういうのを「安物買いの銭失い」と言います
*3:「横森式シンプル・シック」より。この本は私にとって暮らし方のバイブルのような存在です