毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

福の神を引き寄せる方法☆☆☆

4862800955「福」に憑かれた男 人生を豊かに変える3つの習慣
喜多川 泰
総合法令出版 2008-09-24
価格 ¥ 1,365

by G-Tools
以前読書日記で紹介した「君と会えたから…」の著者・喜多川泰さんの新刊。「人にとって大切なことを、物語形式で伝える」という手法は同じで、次にどうなるんだろう、と思いながら一気に読まずにはいられない。あとでじっくり読み返して内容を噛みしめたくなるのも前作と同じ。こういう形式の本も最近は多いが、喜多川さんの本は読後感がとても暖かい気持ちになり、繰り返し読みたくなる不思議な魅力がある。物語としても完成度が高いからだと思う。


今回は小さな書店を父親から引き継いだ男性が主人公。その主人公に次から次へと望ましくない出来事が起きるのだが、実はそれは主人公に憑いている「福の神」が主人公のために起こしていることだったのだ。

主人公の目線で語られる物語と、憑いている福の神の目線で語られる話を交互に読む構成になっているので、一見辛い出来事の本当の理由がよくわかって納得できる。もちろんこれは創作なので、本当に福の神が起こしているわけじゃないかもしれないが、自分に辛く感じる出来事が起きた時に、「これは福の神がわざともたらしてくれたことだ」と思えたら対処法も変わってくるような気がする。その視点を持てるだけでも解決に一歩近づけそうだ。

主人公のために福の神が引き寄せられるものに「人」があり、主人公はある老人と知り合う。その老人の教えに沿って主人公は困難を乗り越えていくのだが、その言葉が素晴らしい。仕事の理想として掲げたい言葉があり、それだけでもこの本には価値があった。


サブタイトルにある人生を豊かに変える3つの習慣とは

  • 「人知れず他の人のためになるいいことをすること」
  • 「他人の成功を心から祝福する」
  • 「どんな人に対しても愛をもって接する」

だそうだ。この本全編を通して愛があふれていて、この本を読んでたくさんの人が少しでも変わっていけば、みんなが幸せになれるんじゃないか、そんな夢を見てしまう本だ。温かい気持ちになりたい人には特にお勧めします。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

天晴さんの言葉

「治る病気は放っておいても治るし、治らない病気は私がどうあがいても治らない。
 世の中の医者は病気を治すことが使命だと思い、病気と闘っている。勝つことのできない戦いだ。なぜなら、死なない人間はいないからね。生まれた瞬間から人は死ぬことが決まっている。もちろん医学の力によって救われる命は多い。だから私も最善を尽くしている。ただ、病を作る原因はその人の生き方の中にある。私の友人たちが本当に必要としているのは、病気になったときにそれを治す医者ではなく、病気にならない生き方を教えてくれる友人だと私は思っている。
 今の世の中、生きる力を必要としている友達があまりにも多い。医者ではなく心から信頼できる友達がいれば、病気そのものにならずにすんだ人がたくさんいる。生きる目的をちゃんと持ってさえいれば不安に見舞われず、体を壊すまで働いたり、精神的に追い詰められずにすんだ人がたくさんいる。自らが生きる目的をちゃんと持つことによって救われる命がたくさんあるのじゃよ。ほとんどすべての病人がそうだと言ってもいいほどじゃ。」

お金について

「おまえさんが、自らの生きる目的をしっかり持ったとき、手に入るものすべてはそれを実現するために必要な道具になる。その道具を手に入れたときに不安を感じることなどはない。それがどれだけ大きなものであれ、不安とは無縁になれる。手に入ったことに感謝することはあれ、不安に駆られることはない。おまえさんが考えなければならないのは、どうやってお金を儲けるかではない。どうしてお金を儲けなければならないのかなんじゃよ」