出逢いの大学 千葉 智之 東洋経済新報社 2008-05-15 価格 ¥ 1,575 by G-Tools |
最近読む本はみんなそうだが、紹介されているひとつひとつのことは小さいし、シンプルで誰でもできることが多い。特別だったりむずかしいことはあまりない。しかし、それをやっているかやっていないかでこんなに差がつくのか、と現実を突きつけられたような気がした。
そのノウハウは端的に言えば「とにかくたくさんの人に会うこと。会うことを仕組み化してしまうこと」「見返りを考えずに人に喜んでもらうことを心がける」「見た目で損得を判断しない。すべての人にフェアに接する」の3つ。これができれば、あなたにも人脈=味方ができる。
短くポイントを絞った講座が50個、さらにちょっとブラックなイラストもあるので楽しみながら気軽に読める。たくさんの人と繋がっていける人というのは、やはり話も面白いし、わかりやすく説明するのがうまいのだろう、文章にも説得力と魅力が感じられる。
家と会社の往復だけじゃなあ、でもどこから手をつければいいのかわからない、という人には役に立ちます。人と会うのが実は苦手、という人にも読んでもらいたい。なぜなら、チャンスは必ず人を介してしかやって来ないものだから。ヒントがたくさん詰まっています。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
見返りなんか期待せずに
人が喜ぶことをやってあげること。それが、「本物の人脈」を手に入れるためのキーポイントです。
量稽古をすればかならず量が質に変化する
- 「量が質に変わる」とは、「たくさんの人に会っているうちに、いい人の割合がどんどん増えていく」ということ。
- 合わない人がいてもがまんしてでも初対面を続けていくと、ある時、ふと「自分の周りに嫌なヤツが減ってきた」ことに気づくはずです。
- 大切なのは場慣れである。
フェア・スタンスで人脈チャンスを広げる
- だれに対しても同じように振る舞う。相手によって態度を変えずに、みんなに対して「フェア・スタンス」で望むことがベストな方法
マスターキーの法則=好きじゃないけど、嫌いじゃない
充実した人脈を磨くためには、まずファーストステップとして「どれだけたくさんの種類の人と手を繋ぐことができるか」を考える。
第一段階としてなるべくいろんな種類の人と交流できることが重要になる。なぜなら、人脈は「予測不能」なものだからだ。予測不能なものだから、まずは入り口を広くする必要がある。絞るのは人脈のレベルが一段階上がってからでよい。
気分をプラスに持っていくテクニック
まず、なぜ嫌な気分になっているのか考える。時間が経って思い返した時には、大した理由じゃないことがほとんど。大した理由じゃないから忘れている。だから「つまらん理由だなあ」と自分を鼻で笑ってしまう。そう思った瞬間、嫌な気分は消えてなくなる。
大部分がなんで嫌な気分なのか、理由を忘れている。だから嫌な気分の原因を意識的に思い出して、「つまらん理由だ」と思えば以上終了。