毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

論理的思考のカタチ☆☆

4894513196じゃんけんはパーを出せ! ビジネス解決力が身につく「ゲーム理論」
若菜 力人
フォレスト出版 2008-10-06
価格 ¥ 1,365

by G-Tools
この本は「ゲーム理論」をわかりやすく解説した入門書。それも、型破りの入門書だと思う。私も「ゲーム理論って何?」というくらいまったく知らなかったのだが、面白く読めた。


ゲーム理論とは、詳しい説明ははてなキーワードなどを見ていただくとして、今ゲームと聞いて思い浮かべるDSやPSPなどのコンピュータゲームではなく、ポーカーやチェスなどのゲームを指すようだ。つまり、相手があり、駆け引きが発生するもの。ここから単純な遊びの話ではなく、高度な交渉や戦略、国同士の争いにまで使える技術とされている。

この本ではじゃんけんを始め、とても身近な例が多く挙げられていて、理系の話は苦手な人でも取っつきやすくなっている。ゲーム理論と聞くと何やらむずかしそうだが、デートで高級な店に行った時、どのコースを選ぶかなどごく自然にゲーム理論を使って考えていることも多いのだ、ということがこの本を読めばわかる。何より、ゲーム理論を知っていると世の中の見方が変わりそうなところが面白い。

個人的になるほど、と思ったのは日本と欧米ではルールに対する考え方が違う、ということ。日本人のようにルールは守るべきもの、世の中にはすべてに正解があるもの、と思っていたら世界では太刀打ちできないということがよくわかった。そしてそれは学校教育が大きく影響しているということも。
オリンピックなどで、日本人がいい成績を残すととたんにルール改正が行われるのは欧米が「ルールは自分に有利になるために改正してよい」と思っているから、というのは長年の疑問が解けてスッキリした。

目からウロコのすごい本だと思うので、理系の話は苦手な人もぜひ手に取ってみることをお勧めします。面白いし、あっという間に読めます。