毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

脳の使い方で幸せになる☆☆

4837956963「脳にいいこと」だけをやりなさい!
マーシー・シャイモフ
茂木健一郎 訳
三笠書房 2008-11-07
価格 ¥ 1,470

by G-Tools

最近続いているが、こちらも脳関係の本。これは平積みになっている書店も多いので、見かけた方も大勢いらっしゃると思う。運よく図書館で借りられたのだが、読んでびっくり。脳を切り口にした本なのに、堂々と「瞑想の方法」やいわゆる「前世で会っていたと思われる人」と出会う話などが出ているのだ。脳科学者である茂木さんが訳した本なのに。いいんですか?と思ってしまった。世の中がそんな風に変わってきた、ということなのかもしれないが驚いた。

著者のマーシー・シャイモフは脳の専門家ではなく、自己啓発セミナーなどを主催するカリスマコーチ。ベストセラー「心のチキンスープ」シリーズを共著で出し、センセーションを巻き起こした「ザ・シークレット」にも登場しているそうだ。著者が自分の経験を通して、また多くの著名人との交流を通して幸せに生きて行くためにどうすればいいかをまとめたのがこの本だ。

そのノウハウは次の7項目に集約されている。

  1. ネガティブ思考の「大そうじ」をする。
  2. プラス思考で、脳にポジティブな回路をつくる。
  3. 何ごとにも「愛情表現」を忘れない。
  4. 全身の細胞から健康になる。
  5. 瞑想などで脳を「人智を超えた大いなる力」につなげる。
  6. 目標を持ち、脳に眠る才能を開拓する。
  7. つき合う人を選んで、脳にいい刺激を与える。

これらの項目について、具体的にどうすればいいのかを教えてくれる本だ。各章ごとに、さまざまなメソッドや考え方などが説明されているので、興味のあるところだけでも読んでみるとヒントになると思う。

個人的に面白かったのは、5分でできる脳の健康チェック。質問に答えることで、主な神経伝達物質4種類のうち、どれが足りていないかわかるというものだ*1
また、ここでも睡眠の重要性は力説されていた。やはり、体のコンディションを整えることも幸せのためには欠かせないのだ。

バランスよく「幸せな状態」を作る方法を教えてくれているので、何となく落ち込みやすいとか、楽しい気分になれないという方はぜひ読んでみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

幸せ度を左右するのは50%が後天的要素

人生のかなりの部分を経験によって変えることが可能。「財産」「夫婦関係」や「仕事」といった環境要因は、幸せ度にたった10%しか影響を与えず、あとの40%は習慣的な考え方や気持ち、使う言葉や行動によって決まることがわかってきた。この40%を変え、高めることによって、脳が生み出す「幸せ度」をコントロールすることができる。
ヒーターの設定温度を変えるようにその度合いを変えることができ、たとえ恵まれた環境に生まれなかったとしても、あとからその設定値を変えれば、どんどん幸せになれる。

幸せ脳を作る3つの法則

「幸せの国の百人」は、みな何らかの方法で「もっと神話」と「いつか神話」を払拭し、シンプルな法則性に従って生きている。

  • あなたを広げていくものが、あなたを幸せにする(拡大の法則)

「あなたも含め、宇宙にあるものすべてはエネルギーでできている」ことが科学的に証明されている。思考や言動、周りのすべてのものごとは、あなたのエネルギーを拡大させるか縮小させるかのどちらかに働いていて、エネルギーが拡大すると、あなたはより幸せになることができ、エネルギーが縮小すると、それだけ幸福感は減少する。
そして「チャンスをつかんで幸せになれる人」は、いつもエネルギーを拡大するような考え方や感情、行動を選んでいる。

たとえば何かの選択を迫られた時、立ち止まって大きく息を吸い、どちらの選択肢がより頭の中で明るさや広がりを感じさせてくれるかを考える。レストランでメインの料理を選ぶ時も、仕事を引き受けるかどうかを決める時も、自分の内側の声を聞くとよい。
エネルギーの拡大を感じる選択をした時は、なぜかいつもすべてがうまく行く。

  • 宇宙はあなたを支えている
  • あなたが価値を認めるものが、あなたの周りに増えていく(引き寄せの法則
幸せを奪う3つの習慣
  1. 不平を言う
  2. 他人のせいにする
  3. 自分を恥じる

どれも間違った被害者意識から生まれるもの。

今日考えたことの95%は、昨日も一昨日も考えている

私たちの思考は常にオンの状態にある。研究によれば人は1日に6万個のものごとを考えていて、その95%は前日も前々日も考えていたことだという。同じレコードを毎日繰り返しかけているようなもの。問題なのは、その習慣的な考えの約80%がネガティブなものだということ。

ダライ・ラマ14世のことば

幸せの本当の敵は、“思い込み”や“錯覚”です。ものごとを違う角度から見て真実がわかったら、苦しみは少なくなります。正しい考えを持っていれば、何でも克服することができます。何が起ころうと幸せでいられるのです。

セドナメソッドの2つの前提
  1. 考えや感情は、真実でもなければあなたの一部でもない。
  2. そういった考えは、必ず切り離すことができる。

追い求めている幸せはすでにあなたの中にある。あとはその幸せを覆っている不幸や限界を取りのぞけばよい。そうすれば自分の中に本来ある幸せを感じられるようになる。

幸せだから感謝するのではありません。感謝するから幸せなのです。
人を許す

相手を恨んだり憎んだりするのは、自分で毒を飲んで相手が傷つくのを期待するようなもの。自分がますます傷つくだけなのだ。

自分のために許すのです。許しは自分を癒すこと、自分に力を与えることです。奇跡の薬と呼んでもいいでしょう。お金はかからず、効果絶大で、副作用もない薬です。

心の中で許そうとしただけで、つまり、許したことを口に出さなくても、身体は健やかになる。

渇いた心を潤すには、

とにかく誰に対しても目をハートにして会うこと。

「夜10時ルール」の脳へのすごい効き目

「睡眠の質は、家計状態や夫婦関係よりも、日々の幸福度に影響を与える」

「気持ちが落ち込んだ時には続けて3日間、夜10時(できれば9時)には眠りなさい」これを実行すると3日後には世の中が違って見え、身体にエネルギーがあふれ、元の明るい自分に戻っていることは間違いない。

私はこの教えを「夜10時の幸福行き列車」と呼んで、なるべく乗り遅れないようにしている。

ポーズ・プラクティス

1日7回、できれば立ち止まって“今”を感じる方法。極めて簡単で、2分ほど、ただ自分の呼吸を意識しながら“今”――幸せを感じられる唯一の時間――に集中するだけ。

大いなる力を信じる

昔から、成功者は「降伏」が一番の得策であると認識していた。自分の限界を知り、自分よりもっと大きな力に身をゆだねるということだ。

大いなる力を信じて身を任せることは、安心感と自由を私たちにもたらし、私が「受け入れる心」と呼んでいるものを生み出す。
「受け入れる心」を持つことは、今つかんでいる空中ブランコを手放して、前から来るブランコへふわっと飛び移るようなもの。
いったん自分の枠を取り払い、ブランコが必ずやって来ることを信じて手を放すと、そこにはスムーズな流れが生まれる。

信じて受け入れる

私たちは“自分の人生は自分で切り開くもの”という考え方に凝り固まっていることが多いのですが、むしろ、困った時にはいつも大きな力が助けてくれると考えて、「何が起こってもいい」という覚悟を持つことが幸せのへの第一歩なのだ。

アメリカ・ハートマス財団の「思い出しエクササイズ」

1.心臓を意識する
胸に手を当て、心臓にぼんやりと意識を集中させる。

2.心臓で呼吸する
心臓を意識しながら、そこに息を送り込んだり、そこから吐いたりする。これによって思考とエネルギーの集中を維持し、呼吸と心拍リズムを一致させる。穏やかにゆっくり呼吸して、気持ちいいと感じられるリズムを見つける。

3.心臓で感じる
呼吸を続けながら、いい気持ちになった時のことを思い出し、その時の気持ちをもう一度感じる――大切な人やペットへの優しい気持ち、美しい場所や楽しい経験をしている時の気持ちなど。

いい気持ちになることができたら、もう一度1〜3を繰り返し、その気持ちを持続させる。

瞑想法(20分)
  1. 静かな場所に座って目を閉じる。
  2. 5、6回深呼吸する。吸ったり吐いたりする息を意識する。
  3. 頭上から白く明るい光の円柱が下りてきて、頭を光で満たしているとイメージ。
  4. 白い光は頭から首へ、そして胸へと下りていく。心臓が広がり温かくなっていくのを感じる。
  5. 光は腕、胴、背骨、腰へと下りていき、両足を通ってつま先に至るとイメージする。
  6. 身体全体が温かく明るい光に満たされるのを感じる。そのまま10分間、考えや感情に身をゆだねる。思考をコントロールしようとせず、頭に浮かんでくるものをそのまま受け入れる。集中したい時は、呼吸を意識するとよい。
  7. 心の穏やかさと静けさを感じ、しばらくその気持ちに浸る。2、3回深呼吸してその気持ちを味わう。それが「理由のない幸福感のエッセンス」だ。
  8. ゆっくり目を開ける。穏やかな気持ちを持ち続けたままふだんの生活に戻る。

*1:私はエンドルフィンが不足していることがわかりました…