普通のサラリーマンが年収1000万円になる方法 別所 諒 アスコム 2008-10-31 価格 ¥ 1,470 by G-Tools |
タイトルの通り、「サラリーマンが年収を1000万円にする方法」を教えてくれる本。現在は非会社員の私が読む必要のある本ではないが、家族が借りてきたので読んでみたらなかなかいい本だった。会社員時代にこの本を読んでいたら選択は変わっていたかもしれない、と思ったので紹介することにした。
著者は自分のことを「コネなし、学歴なし、キャリアなしの3なしサラリーマン」だと評している。その著者が転職によって年収470万の平社員から、年収1000万の営業部長になった。その時の経験を元に書いたのがこの本だ。
好きなことを仕事にしない、今までのキャリアを活かそうとしない、努力しない、というギョッとするような話から、いざ転職を考えた時の履歴書の書き方やいい会社の選び方=社長に聞く質問まで、視点がとにかく斬新。こういう考え方はあまり他では見たことがないので、ものの見方を広げるためにもいいかもしれない。
ただ、「努力しない」と言いながら著者は本を読んだりセミナーに出たりかなり勉強もされているし、何も考えずに日々過ごしていて棚ぼた式に年収1000万の転職がやってくるわけではないので注意が必要。
転職を考えている人はもちろん、今すぐ転職するつもりはない人も読んでみる価値のある本。著者によれば、転職はやめたくなる前から準備するべきだそうなので。転職とは関係なく、社内での評価を上げるコツや楽しく仕事をするヒントとしても使えます。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ*1。
結果の出る人と出ない人の違い
ノウハウを知ることは誰にでもできるが、適切な場所で他人よりも早く使えるかどうかが大切。使い方までを知って実績を上げてこそ、ノウハウの価値がある。
「知っている」と「できる」の間にはとてつもなく広い距離があり、「やっている」との間には高い壁がそびえている。
関係を変えるとは
相手に何かを求めるのをやめること。人は相手に何かを求めて、求めたものが得られないがゆえに問題を生じさせる。
「現在は、過去のあなたの選択の結果である」
現在が過去の選択の結果であるなら、「今」最良の選択をすることで、満足のいく未来が約束される。
「今」最良の選択をするために、過去の選択を変えてしまう方法もある。過去を変えれば未来が変わる。
きっかけはS氏の「人間は記憶でできている」という言葉だった。S氏は記憶を書き換えることで過去が変わり、過去が変われば未来が変わることを教えてくれた。
斎藤一人さんの言葉
「自分を許しなさい」
私が気づいたのは、ダメな自分を変えようと思う自分を、自分を変えられないのだという自分に変えること。そして、変わらない自分のまま、自分に磨きをかければいいのだということだった。
プライドを捨てよ、自尊心を持て
自尊心とは、文字通り自分を大切に考えること。競争する必要はないと思える心こそが自尊心なのだ。他人との関わりの中で、イエスマンとして、自分にあった場に身を置くことで、自尊心は満たされる。
イエスマン=不平不満を言わない人
不満を口にしないのは大変なストレスだが、口にしたからといって得することは、実は何もない。
不満を口に出さなければ、運もよくなる。
*1:「運をよくする」章から主にメモしているため、内容が偏っていますが、もっと実務レベルの話もたくさんあります