毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

心の強い人向き☆

4396613229「最高の自分」を引き出すセルフトーク・テクニック
田中ウルヴェ京
祥伝社 2009-01-28
価格 ¥ 1,470

by G-Tools
何冊か読んでいる田中ウルヴェ京さんの「セルフトーク」指南本。前に読んだ「自分に自信がつくリラックス法」がとてもよかったので期待して読んだが、残念ながら私には向いていなかったようだ。

本の中に「ピンチで出てくる心のクセ6パターン」というのがあるが、その6つ*1のひとつ、イライラ型は自分に自信があり、思い通りにならないことがストレスになるタイプで、実は著者自身もイライラ型なのだそうだ。おそらくイライラ型だったら役に立ついい本なのではないか。私自身は典型的なヘトヘト型*2なので、この本全体を貫く「強さ」のようなものに違和感を感じた。


最もキツイと思ったのは、「危険なセルフトーク」。実は逆効果として挙げられていたセルフトークのいくつかが、はづき虹映さんの「魔法のじゅもん」にあった言葉だったのだ。私にとっては救いだったものを真っ向から否定。ショックでしばらくその先が読めなかった。

おそらく、人によって「潜在的に自信のあるタイプ」と「潜在的に自信のないタイプ」があるのだと思う。この本は「潜在的に自信のあるタイプ」向きだと思う。
他にも、自分の欲をベースにしてセルフトークを作ったり、自分を追い込んで力を出させるようなものなど、あまり私には魅力的に映らなかった。セルフトークに関しては、以前紹介した鈴木義幸さんの「セルフトーク・マネジメントのすすめ」で充分だと思った。

ただ、これは好みの問題だと思うし、内容としては役に立つものもあったことをお断りしておきます。☆のつけ方が0.5刻みなら1.5にすると思います。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

日頃から自分のストレス状態を

知ろうとすること。その状態によって、素の自分を表現できることが大切だ。

心を切り替えるセルフトーク・テクニックの使い方

1)自分のセルフトークに気づく
  ↓
2)セルフトークを書き出す
  ↓
3)セルフトークを「損」or「得」で仕分ける
  ↓
4)深呼吸して、行動を切り替える

大事なのは「何を感じたか?」

セルフトーク・テクニックにとって一番重要なのは「何を感じたか」という点。事実は誰にとっても同じだが、その感じ方には自分の「思い込みのクセ」という個性が出る。気づくべきは「自分らしい思考や感情の傾向」が表れているセルフトーク
よい悪いは別にして、自分の「思い込みのクセ」のようなものを知るのがセルフトーク・テクニックの目的。

自分が本当に「欲しいもの」は何か、

がわかっていないと、人間は自分の力を最大限に発揮できないということになる。

自分自身にだけは

本音を言えない社風の企業も山ほどある。究極、その人が何を欲しているかは、他人にとってはどうでもいいこと。大事なことは、どんなに他人に「見せかけの自分」を出してもいいけれど、せめて、自分自身にだけは、「自分は何を嬉しく思い、何をイヤに思う人間なのか」を熟知させておくということ。

「変えられるもの」と「変えられないもの」

よけいなストレスを抱えて心を乱さないようにするためには、まず「変えられるもの」と「変えられないもの」を区別して考えることが大事。自分では変えられないものを無理矢理変えようとするのはトラブルの元だし、何より時間の無駄。

よりよい未来のために

大事なのは、「よりよい未来のために今自分には何ができるのか」を考えること。

人生にゴールドゾーンとグリーンゾーンを作る

「ゴールドゾーン」とは仕事でキャリアを積む自分が生きている場所のこと。「グリーンゾーン」とは、プライベートな自分が生きる場所のこと。
ゴールドゾーンは人事異動、天職、現役引退、退職といった節目ごとにとぎれるが、グリーンゾーンは死ぬまでとぎれることがない。この両方のゾーンでそれぞれ目標を持っていると、どんなに大きなライフイベントがあっても、そこで生じるストレスを和らげることができる。

グリーンゾーンの目標を持っていれば、

これをモチベーションにしてゴールドゾーンの目標に向かうこともできる。「会社に利用される」のではなく、自己実現のために「会社を利用する」方法はいろいろとある。単純な話、「グリーンゾーンの目標を達成するために、ゴールドゾーンで稼いだお金が必要なのだ」と考えれば、両者はたちまちリンクする。

マイナス期のセルフトーク

マイナスに落ちるときの「つぶやき」には、ほぼ似たような傾向がある。
これは欲求の裏返し。マイナス期のセルフトークには、自分の欲しいものが表れていると考えていいだろう。

自分を立ち直らせたセルフトークは集めておく

自分がマイナスからプラスに転じる時の方法は、できるだけたくさん知っておいた方がよい。過去を振り返ることで、「自分を立ち直らせるセルフトーク」をいくつも思い出せば、それは今後もさまざまな状況で使える。

価値観テストで使われる8つのタイプ

専心性(スペシャリスト思考)←→総合力(ゼネラリスト思考)
収入(経済的自立に力を尽くす)←→貢献(誰かのために力を尽くす)
安定(落ち着いた状況を求める)←→挑戦(新しいことを求める)
協働(周囲と一緒に)←→自由(自分の思うままに)
この価値観テストの得点は、いつも同じになるわけではない。その人が置かれた状況や立場によって変化がある。

セルフトークを整理してストレスを減らす

小さなストレスが蓄積することで、大きなマイナス感情につながったり、ケンカの原因になったりする。これを避けるためには、セルフトークでたまったストレスを整理するとよい。
自分が何にストレスを感じているのかに気づき、セルフトークでガス抜きをすることで、大きなストレスになることを防げる。

*1:イライラ型/オドオド型/クヨクヨ型/モンモン型/ムカムカ型/ヘトヘト型

*2:完璧にやろうして疲れ果てるタイプ