以前から何度か話題に出ている中井隆栄先生の6ヶ月セミナーがスタートした。東京でしか開催されていないので、早朝に家を出てのぞみで上京し、セミナー後の懇親会にも顔を出し、8時前に先に抜けて再びのぞみで新大阪へとんぼ返り。
やる前は大変そうな気がしたが、やってみたらごはんを食べたり予習をしたり寝ているうちに着いてしまうので、それほどしんどくなかった。自分がそんなに移動している意識がないので、ああ東京に来たんだった、と実感したのはエスカレーターの立ち位置でございました…*1。
セミナーの内容はあまり公表してはいけないようなので、残念だがここではこぼれ話程度のご報告を。
今日のプログラムの中に、「ある本をみんなで音読する」というメニューがあった。先輩が読んでくださるのについて一緒に読んだのだが、その方はまるでプロ、という読み方をされていたので勉強になった。それは「抑揚」。
1月に声の出し方セミナーに参加した時に、私が言われたのは「もう少し抑揚をつけるともっといいですよ」ということだった。冷たい感じに聞こえるのは声質の問題ではなく、抑揚がなく平板に聞こえるからだったようだ。それ以来意識して抑揚をつけ、感情を込めるようにしていたのだが、一緒に読ませてもらってよくわかった。先輩の読み方はたとえるならマライア・キャリーの音域、これに対して私の使っている音域は1オクターブあるかないか、くらい違いがあったのだ。音読の目的はまったく違うところにあったのだが、私にはそれだけでも大きな収穫になった。
素晴らしい内容のセミナーに行くと、そこにいらっしゃる方々も素晴らしいというのはよく言われていることだが、その先輩は笑顔といい声といい、私たちに対するあたたかさも「こんな女性になりたい」と思うような人だった。目標にできる人がいるのは幸せなことだ。
*1:東京では右側通行、関西では左側通行が公共マナーになっているため、意識していないと間違えます