毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「原田式の原点」☆☆☆☆

 

 

何度も読書日記で紹介している原田隆史さんの最初の著書。こちらもメルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」で紹介されていたものだ。古い本だが、メルマガ主宰の本のソムリエさんが原田さんの著書の最高点をつけていたので読んでみた。

 




昔の本だけあって、今の原田式に至る過程が克明に書かれている。荒れた中学校に赴任してどんなことがあり、何を感じて今のような方向になったのかが生々しくわかる。最近の本の多くはメソッドやノウハウが中心だが、それができた背景を知ることで、より深く取り組めるように感じた。

また、現在のものと形は少し違うが、紹介されている書式のすべての実例が載っているのも参考になる。今まで、「3分間作文」だけは意味が理解できずに続かなかったが、今回この本を読み、実際の作文も見て、ようやくどんな内容を書けばいいのかがわかった。大学生に書かせる時は授業の最後にやっていたので、テーマを決めなければほぼ全員が授業の内容のまとめや感想を書いていたそうだ。

また、日誌も実際の陸上部の生徒が書いたものが載っているが、これだけのことを毎日ぎっしり書くのか、と圧倒された。
そこに帰宅してからの時間表も書いてあるのだが、実に細かくきっちり決められていて、少しもだらだらする時間がないのを見て思わず反省した。中学生と言えば一番遊びたいし、テレビも見たい年頃なのにまったくそんな時間はなく、日誌に1時間以上割りあててあった。だから結果が出せるのだ。

最近セミナーなどでくり返し聞くのは「言葉にする」ことの重要性だ。言葉にする、特に書くことで、脳ははじめて認識できるため、実現しやすくなるという。原田式のやり方はそれにかなっているのだということがよくわかった。


もうひとつ、発見だったのは「20項目やり切り表」の存在だ。これは、子どもの教育に使えるアイテムとして紹介されていたもので、毎日20個のやることを表にリストアップし、できたら丸をつける。小さいうちからそれを習慣化してほめることで、子どもはぐんぐん成長するそうだ。そうすれば心のすさみもできにくくなる。
両親が一緒にやるのもよい、と書かれていたので子ども専用ではなく、大人もやるといいんなら私もやってみようかなと思った。

スタンプカードもバブルマップも取り組んでみたが、結局続いていない。今はマジックリストをやっているので、全部そこに書き込んでいたが、毎日やることにスペースをとられると、肝心の管理するべき内容が書ききれないことも出てきたのだ。工夫すればその代わりになるかな、と思ったので近々やってみよう。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

最初は「好き」か「楽しい」から

どんなことでも、最初の入り口は、自分が「好き」か「楽しい」かという位置づけから始まる。それは子どもたちも同じ。自分にとって最高に「楽しい」何かを見つけた時が、夢へのスタート。

ノーベル医学・生理学賞/利根川進さんのことば

実験室で実験をして、結果がこうなってほしいと自分の意識を高めて、最後、電気を消して帰った時は、翌朝、実験室に行くと思い通りの結果になっている。ところが、今回はダメかもしれないなと思って帰ると、やっぱりダメになっている。私たちの「思い」というのは、何かに反応するのかもしれない――。
私は、まったくその通りだと思います。人間は、自分であかんと思ったら、そこで止まります。ところが、絶対に成功する、やれると思っていたら、実際そうなっていくのです。

継続とは、何かと理由をつけてさぼろうとする自分の心と闘うことだ