この世で一番の奇跡 オグ・マンディーノ 菅 靖彦 訳 PHP研究所 1999-02 価格\1,260 by G-Tools |
主人公はオグ・マンディーノ本人である。どこまでが真実で、どこからがフィクションなのかはよくわからないが、著者に関する設定はほぼ真実のようだ。
話は、オグ・マンディーノが「サクセス・アンリミテッド」誌の編集長であり、「地上最強の商人」がベストセラーとなり多忙を極めているところから始まる。ある大雪の日、不思議な老人サイモン・ポッターと出会い、交流を深めていく物語だ。
好みの問題だと思うが、私は今まで読んだオグ・マンディーノ作品ではこのシリーズが一番読みやすく、心に染みるものだった。また、ここで「地上最強の商人」の内容がくり返し取り上げられているところも、毎日読み続けている今の私にとって親しみやすかったのだろう。
例によって、サイモン・ポッターのまとめた「神の覚え書き」という成功法則が載っている。サイモンは、これを100日間続けて読むように言っている。続けるための工夫も教えてくれる。他の作品と違わず、この成功法則はシンプルな言葉でわかりやすく書かれている。これを100日間続ければ人生は変わるはずだ*2。
結局はやるかやらないか、それだけなのだ。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
ものを持っていない=貧しいではない
ものを持っていない者が貧しい者ではないからです。より多くを欲する者だけが貧しいのです。真の安心は、持っているものの中にはなく、ものを持たなくてもできることの中にあります。
自分の値打ち
あなたは値段のつけようがないほど値打ちがあるのに、どうして自分を安売りしてきたのですか?
自分のかけがえのなさを世界に示す
これ以上、自分のかけがえのなさを暗闇に隠してはなりません。表に出すのです。世界に示すのです。
(中略)
他人と同じことをしてはならないのです。人まねをしてはならないのです。自分が悪魔のまねをしていないことがどうしてわかるでしょう。誰のことも模倣してはなりません。自分自身でありなさい。自分のかけがえのなさを世界に示しなさい。そうすれば、世界はあなたに黄金をもって応えるでしょう。