毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

物語と人生訓の美しい結晶☆☆☆☆

4812408644この世で一番のメッセージ
オグ・マンディーノ 住友 進 訳
竹書房
2002-02
価格 ¥ 1,260
by G-Tools
3部作の完結編。実はこの間に「この世で一番の贈り物」があるのだが、例によって図書館で予約したら先にこちらが回ってきたのでこの順序で読んだ。間が空いても、前半に今までのいきさつが簡単に紹介されているので、すんなりなじめた。もし仮にこの本だけを読んでも、違和感はないと思う。

この作品の主人公であるオグ・マンディーノ自身が、サイモン・ポッターと再び出会い、また託された新しい人生訓「天国からのアドバイス」が紹介されている。というか、この本の後半はほとんどそのアドバイスだ。この前にこの本では触れられてない「これからの人生…」というサイモン・ポッターの作品があるが、それは「この世で一番の贈り物」に紹介されているそうだ。

他の本と同様、「天国からのメッセージ」もくり返し読むことが推奨されている。こちらは、人生のはしご第1段から最上段(8段目)に分かれており、週に1回1段ずつ読むようになっている。
小説よりも人生訓そのものがじっくり読みたい、という人にはこの本の構成はしっくり来るのではないだろうか。私も落ち着いて読めた。

好みは大きくわかれるだろうが、もし人に聞かれたら、私はこの本を薦めると思う。この本には、自分らしく幸せな人生を歩むための方法が書かれている。さらに言えば、それはオグ・マンディーノ自身が自殺寸前から成功者へと上ってきた梯子そのままなのだ。
ますます「この世で一番の贈り物」が楽しみになってきた。

余談だが、読書日記を続けて書いて気がついたこと。それは、出版社も翻訳者も実はバラバラ、ということだ。それが、不思議に本の大きさも装丁も揃えられていて、ずらりと並べてもまったく違和感がないのだ。なので、読んでいる時は気がつかなかった。これは、なかなか他にはない例だと思う。勝手な推測だが、出版に携わった人みんながオグ・マンディーノの作品を愛しているからなのだろうと感じた。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

逃してしまえば取り返すことのできない4つのこと

口に出してしまった言葉、放たれた矢、過去の人生、なおざりにされたチャンス

自分の今置かれている場所にあるチャンスに気づかず、

他の場所に行けばもっと素晴らしいことができると考えている人間は気の毒です。

できることを実行するのは、自分の問題です。

ナポレオンやリンカーンではなく、自分にできることを実行しなさい!

平凡な生活に永遠に別れを告げる決意をしてください。

以前の生活とはもう縁を切り、そのすべての痕跡を服装、外見、態度、話し方、行動、家庭から消し去り、世の中に自分の本当の気概を示し、もう失敗を認めたりせず、よりよいことがずっと目を離さず、自分の決意を覆す可能性のあるものをこの世の中からすべてなくしてしまいなさい。そうすれば体内からパワーがあふれ、自信、安心、自尊心が高まっていくことに気づき、あなたはきっと驚くことになるでしょう。

初めはあまり多くのことに手をつけないことです。

ほんの少しのことで満足しなさい。次に不測の事態を考慮しておくことです。人間の本性、とりわけ自分の性質を考えに入れてください。
(中略)
人生を台無しにしてしまう人のほとんどは、たくさんのことに手をつけすぎて身を滅ぼしています。ですから、1日24時間という限られた時間の中で、心地よく充実した生活を送るという大きな試みを開始する時には、すぐに挫折してしまう危険は何としても避けてください。

あなたも私の時間の建築家なのです。

私たちは一瞬一瞬自分を築き上げています。今この瞬間に、あなたの置かれている状況はすでに過ぎ去った何千分もの時間によって築かれたものなのです。今から1分後のあなたがどうなるかは、今のあなたが、今この瞬間に何を思うかにかかっているのです。時計の秒針がひと回りするたびに、あなたは自分を新しく組み立てていますか?自分を変え、改め、修正し、作り直し、成長していこうとしていますか?

自分で運命を切り拓く

パワーという言葉で私の頭に浮かんでくるのは、山頂に生える頑丈な樫の木です。
厳しい自然環境にもめげず、樫は丈夫にたくましく成長し、生きています。大勢の中で群を抜く存在になるには、人びとからの軽視、侮辱、ひやかし、皮肉、無礼を克服する努力をしなくてはなりません。

成功とは自分の個性を最大限に発揮することです。

成功とは日常生活の地道なつとめを、こつこつと忠実にこなしていくことです。