毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

これであなたも「成功のプロ」☆☆☆☆

成功の教科書 熱血!原田塾のすべて

成功の教科書 熱血!原田塾のすべて

  • 作者:原田 隆史
  • 発売日: 2005/02/26
  • メディア: 単行本
 
成功の教科書 熱血! 原田塾のすべて

成功の教科書 熱血! 原田塾のすべて

  • 作者:原田隆史
  • 発売日: 2015/12/18
  • メディア: Kindle版
 

 原田隆史先生の著書は多く、ここでも何冊も紹介しているが、この本はすごい。前回紹介した『本気の教育でなければ子どもは変わらない』も素晴らしい本だったが、こちらは違う意味でベストだと思う。前回紹介した本は理論、この本は実践で、この2冊が双璧と言っていいのではないか。

 

book.yasuko659.com

 


原田式には欠かせない「長期目標設定用紙」だが、本を読んだだけで書くのはむずかしい。DVDも見たがやっぱりうまく行かない。原田先生の本に書かれているメソッドの小さいものはいくつか取り入れているが、「長期目標設定用紙を書いて目標達成」というのは結局1回やっただけに終わっている。

 この本では、教師時代から原田塾に至る20年間で3万人を指導してきた原田先生の経験から、「成功のプロ」になるための方法を懇切丁寧に教えてくれるのだ。考え方や書き方、取り組み方などがとてもよくわかる。特に、本を読みながらテーマに沿って記入していけば、「長期目標設定用紙」に書く項目がすべて埋まるようになっている。よくある失敗も紹介されているので、ひとりでやっても何とかなりそうだ。『成功の教科書』という名前に偽りはない。

他の本ではくわしく紹介されていなかった「日誌」の目的や書く内容についてもしっかりと説明されているので、これなら続けられると思う。
やるべきことを8個決め、翌日の日付を入れたページにそれを書いてから寝る。朝起きたら今日やる目標をしっかり頭に叩き込んで1日のスタートを切る。1日が終わったらその8個について「できたか、できなかったか」を○×で評価する。これなど、今私が取り組んでいるマジックリストとほぼ同じやり方だ。他もあわせて5つのポイントがあり、毎日人生の質を高めて目標に近づける仕組みになっている。
また、「長期目標設定用紙」のルーティン10個と期日目標10個の順番を決める時に、まず付せんに書いてから検討するとやりやすい、というヒントも書いてあったのでなるほどと思った。


原田先生は「成功は技術」だと書かれている。才能や素質、運や偶然は関係ないという。技術なら、誰でも身につけることができ、何度でも反復できる。
世の中は「いつも同じ成功する人5%」と「いつも同じ失敗をする人95%」の2種類に分けられる。この本をよく読んでくり返し実践すれば、あなたも対岸の「たった5%」に入れるのだ。これで1260円は安い。

原田先生の本は読んだけどうまく行かない、やってみたけど結局達成できなかったという方はぜひこの本を読んで再トライしてみてください。私も買います。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

成功のプロとは

自ら夢を描き、それを目標に変え、方法を考えて、自分でやれる人間。そして失敗しても人のせいにせず、自分で責任を取れる人間のこと。このような人間を自立型人間と呼ぶ。

成功のステップ

大きな夢を描き、その夢を具体的な目標に変える。そして目標に近づくための具体的な方法を考え、毎日やり続け、自分でやり切る。そして最後まで自分に責任をとる。

夢を具体的な目標に変えること=目標設定
成功にリーチするには

夢を具体的な目標に変え、目標設定しなければならない。そうしなければ、思いは行動に移せないからだ。

目標は「食べられる餅」

夢の段階では絵に描いた餅でもいいが、目標は食べられる餅でなければならない。

長期目標設定の初心者は
  • まず2週間先の目標設定を3〜4回
  • 1ヶ月先の目標設定を3〜4回
  • 3ヶ月先の目標設定を数回

目標設定の期間を延ばしながら、「長期目標設定用紙」を何枚も何枚も書いていく。
「長期目標設定用紙」は、書くたびに次第にないようにボリュームが出てくる。目標設定をくり返すことで自分への気づき力が高まり、文字量が飛躍的に増えるからだ。
書いて、書いて、書きまくり、やって、やって、やり切る。この反復連打によって、目標設定の精度は上がり、はじめて「成功の技術」はあなた自身のものとして定着していく。

中間目標は単純な数字の均等割ではない

松虫中学陸上部で日本一を目指した時のこと。ある年の中学陸上の全国大会で砲丸投げには50人出場した。その時の「最高の目標」を1位、「絶対達成できる目標」を40位と設定した。機械的に考えたら、20位が「中間の目標」になるが、私たちの感覚では「中間の目標」は8位だった。
不思議だが、こればかりは簡単に数字や順位で割り切れるものではなく、目標を立てる本人にしかわからない。

失敗例4−数値化できない目標はない

企業人塾でよくある質問が、「私の仕事は陸上競技のように順位がつくものではありません」というもの。しかし、客観視できる数値に置き換えられないようでは、どうやって仕事の成果を評価・検証するのだろうか。日々の成果を評価・検証しなければ、成功にリーチすることはおろか、人間として成長することもできない。一見、数値化できないような目標でも、工夫すればいくらでも可能だ。

失敗例5−目標がノルマになっている

目標設定をしたら、期限までに達成するのが「成功のプロ」。自己責任で最後までやり遂げる強い心が、成功にリーチするためには大切。しかし、目標設定をした時点で、すでに目標がつらいものになっていては意味がない。「達成しなければ」、「とにかくやらなければ」ということばかり考えていたら、目標がノルマになってしまい、楽しくなくなる。

成功のための目標設定まとめ
  • 「成功の技術」を支えるのは「心」。
  • 「成功する」と決めるとは、大きな夢を描き、その夢を具体的な目標に変え、目標に近づくために具体的な方法を考え、毎日続けて自分でやり切ること。そして、最後まで自分で責任をとることまでを含む。
  • 鮮明にイメージできることは必ず実現できる。
  • 書くことは思考の表れ。書くことで、イメージが強化される。
  • 夢を具体的な目標に変えなければ、成功にリーチできない。
  • 客観的な目標とは、横軸(期間)、縦軸(難易度)で表せるもの。
成功のプロの準備

ふつうの人は100の仕事に対して50くらいの準備でのぞむ。よく準備する人でも100の準備で安心してしまっている。
「成功のプロ」は違う。100の仕事に対して200の準備をしてのぞむ。50の準備の人と比べたら、成功の確率が飛躍的に高まることは説明しなくてもわかると思う。
準備不足はまた、不安や過度の緊張を生む。その結果、ふだんは簡単にできることでさえ失敗してしまうことがある。成功にリーチするために大事なことは、「準備力」を高め、目標に向かう階段をのぼる前に、その方法の精度を高め、完璧な準備を行うことだ。

未来を予測・預言するための最大のヒントは

過去の自分の中にある。つまり、過去を分析することが、未来への準備のスタートなのだ。過去にどんな壁に突き当たって失敗したのか、うまく壁を乗り越えた時はどうやったのか、それがわかれば未来の壁を難なくクリアし、成功にリーチすることが出来る。

問題は発生と同時に答を背負っている

未来を予測・預言して洗い出した「予想される問題点」の答「解決策」は、必ずその人自身の中に見つかる。「問題は発生と同時に答を背負っている」。これは間違いない。20年間3万人を指導してきた中で、本人の中に答がなかった例は1件もない。

失敗をくり返している人は、

答を知ると、やらなければいけなくなるから、知らないふりをして逃げているだけなのだ。あるいは、被害者意識で人のせいにしているか。しかしこういう人は、不成功に終わる確率が極端に高いことがわかっている。なぜなら後悔や被害者意識は、「心のつぼ」の元気の量を減らしてしまうからだ。

ポイントは付せんにメモする

教師塾や企業人塾では、講義のポイントを付せんにメモすることを指導している。ノートにメモするよりも、あとで見直してポイントを整理するのに有効だからだ。講義中に何度か付せん整理の時間を取り、重要と思われるものを取り出して、優先度の高い順に並べる作業を行っている。
本書で、あなたが『書いてみよう』のワークに取り組む際にも、この付せん活用法を使おう。まず、思いついたことをランダムでいいから付せんに書き出す。
書き終わったら重要なものから順に並べ、書くべきことを決めてから『書いてみよう』の欄に記入するようにしよう。頭の中身が整理され、思考がさらに深まる。そして、精度が高い文章が書けるようになっていく。

周囲から助けてもらえる人

20年間3万人の指導を行ってきて、結局どのような人が周囲から助けてもらえるかといったら、「心のコップ」が上を向いている人だった。つまり「真面目、素直、一生懸命」で、影ひなたなく努力する人だ。心がきれいな人は無条件で助けてもらえた。逆に決して助けてもらえないのは、裏表のある人、利己的な人。

原田塾の日誌の要素は大きく分けてふたつ

毎日の○×仕分け作業による明日の行動目標の設定と、「心のつぼ」に元気を満たすこと。

「日誌」には5つの効用がある
  1. 過去の仕分けと未来へのチャレンジ
  2. 「心のつぼ」に元気を満たす
  3. 人生の質を高める
  4. 「心、技、体、生活、その他」で1日を反省・改善。
  5. 失敗を「切り捨て、ネクスト!」。プラスの気持ちで1日を終える。
日誌2−「心のつぼ」に元気を満たす

1日の仕分けができたら、「心のつぼ」に元気を満たすために、生き方にプラスの影響を与えたくれた言葉、態度、現象について記入する。
人と話したり、テレビや映画を見ていて、元気が出る言葉、勇気づけられる場面に出会ったらメモする。本を読んでいて感銘を受けた箇所に線を引く。心が上向きの人にあったら、真似をしたい点を心に刻む。
そういったことを、毎日毎日書きためていけば、膨大な“元気の素”のコレクションができあがる。これはあなたの宝物になる。「心のつぼ」の元気の量が減っている時、会社で嫌なことがあった時、つらくて目標を途中放棄しそうになった時、“元気の素”のコレクションをひもとけば、たちまち復活。再びやる気にスイッチが入る。

日誌3−人生の質を高める

「日誌」には生活の無駄を省く要素もある。原田塾の「日誌」では帰宅後の生活時間帯をチェックし、家に帰ってから寝るまでの間の時間管理を行う。
1日の終わりに今日必ずやる目標の○×仕分け作業をやって、できなかった項目を洗い出した時、人は言い訳をしたくなるもの。
「仕事が忙しくて、時間が足りなかった……」
本当にそうだろうか?試しに帰宅後の生活時間帯をチェックしてみよう。「おっ、風呂に入りすぎだ」「テレビの見過ぎだなあ」……、5分、10分、15分短縮できる部分が見つかって、すぐに1時間くらいの時間は作れる。
無駄を省けば人生の質が高まる。あなたも、さっそくチェックをはじめてみよう。

日誌4−「心、技、体、生活、その他」で今日1日を評価・検証する

【成功の技術】リーチ4「成功のための自己分析」は、常にコンフォート・ゾーンの上限付近で結果を出せる状態を保つために欠かせない「成功の技術」だった。
原田塾では、「日誌」の中でも毎日の自分の状態を測り、スモールステップで生き方の質を高めていく。「成功のための自己分析」と同様に、5つの共通観点「心、技、体、生活、その他」にわたり、チェック項目を10個作り、それぞれ5点満点で評価していくのだ。
たとえば、「食事は3食きちんと食べたか?」「体調は?」といった具合に。
そして、その合計点数、つまり50点満点で何点かを毎日つけてグラフ化していく。この作業を行うことで何がわかるかというと、合計点数が高い時に試合や試験などここ一番にのぞめば勝つ。合計点数が下がっている時に迎えたら負けるという事実だ。よい習慣と悪い習慣の違いが結果を左右することがはっきりわかる。
作為的にコンフォート・ゾーンの上限付近で結果を出せるように仕向けていくことが、成功の確率を高める一番の方法だ。ジェットコースターのように上昇下降をくり返していたら、いつまでたっても「成功のプロ」にはなれない。「日誌」の中で5点評価して数値化することで、自分がゾーンのどこにいるかがより具体的になり、自分の未来をコントロールできるようになる。10項目のそれぞれが5点になるように生き方の質を高めていけばよいのだ。
この技術に熟達していけば、最終的には自分自身でビシッとピーキング(調子を合わせる)できるようになっていく。その時には、あなたの人生は浮き沈みの激しいジェットコースター人生から、いつでも最高の結果が出せる安定飛行、「成功のプロ」になっているのだ。