毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

コアなファンはどうぞ☆☆

4812408857幸せをさがす日記
オグ・マンディーノ 住友 進訳
竹書房
2002-06

価格 ¥ 1,890

by G-Tools
オグ・マンディーノ唯一の日記。友人に勧められ、作品にして残すつもりで4年間にわたって書かれたものだ。彼がふだんどんな生活をして、何を考えているのか、世の中の出来事に対してどんな風に感じているのかがわかる。
晩年(1991〜94年、亡くなる2年前まで)に書かれたものなので、時々読んでせつなくなるところがある。親しくしていた友人たちが病でこの世を去って行くところもだが、オグ・マンディーノ自身はまだまだ生きるつもりでところどころそんな記述があるが、すでに亡くなっていことを知っている読者は、それは叶わないことがわかるので何とも言えない気持ちになる(80歳まで生きるつもりで、70代がもっとも充実していると期待していたのに、実際には70代前半で亡くなっている)。


アマゾンのレビューなどでも非常に評価が高いが、私はふつうの人は作品を読めば充分だと思う。自慢に聞こえるところもあるし、日々の生活をつづったものなので、オグ・マンディーノ自身に興味のある人でなければ、こんな分厚い本*1を読む気にはならないんじゃないだろうか。

「12番目の天使」を書き上げ、「ことばの魔術師からの贈り物」に取りかかっている時期なので、好きな人には作品ができあがる課程を一緒に見ることができるし、新刊のプロモーションツアーで全米を回る超ハードスケジュールも体験できる。

個人的には、アメリカでも美しいニューハンプシャーの古い家に引っ越してからの日記なので、周りの自然の描写や田舎での生活ぶりが読んで楽しかった。講演の内容や、よりよい毎日を過ごすための心がけなどももちろんためになったが。

いろいろ作品を読んでから読むか、またはまったく知識がない時にまず手に取る方が面白く読めるかもしれない。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

自分のできる最善を尽くす

能力をフルに使って完成しましたか、適当なところですませてはいませんか?小さなことを適当にやっていると、結局、自分自身の成功、心の平穏、生き方といった大事なことも、適当なところで手を打ってしまうようになります。そんなやり方でいいはずはありません。毎日、自分の実行できる最善を尽くしさえすれば、今日とは違う明日を作り出せるのです。

ウィリアム・オスラー卿のエール大学での講演から

(カナダ人医師・オスラーは巨大な海洋航路線でヨーロッパに旅行した時、安全訓練でものすごい音を聞いて驚いた。船長の説明によると、「あの音は船体下部の防音隔室が閉まる時の音で、たとえ1か所に海水が侵入しても、その他の船体には影響が及ばないようになっている」)
君たちも同じような大きな旅行をしているのだから、毎日を1日という仕切られた隔室で生きていけば、より安全に人生を送れるでしょう、と学生に語りかけた。
「ボタンを押して、聞きなさい。君の人生がどんなレベルにあっても、鉄の扉が過去を、過ぎ去った昨日を閉め出すのを。もうひとつのボタンを押して、金属のカーテンで未来を、まだ生まれていない未来を閉めだしなさい。そうすれば君は安全だ、今日という日を安全に過ごせるだろう」

*1:総ページ数404(あとがき含む)