毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

力強く生きるための「バイブル」☆☆☆☆

4887597339賢者の書(新装版)
喜多川 泰
ディスカヴァー21
2009-08-05

¥1,260

by G-Tools
※私は図書館で借りたので2005年に出たものを読みましたが、もうすぐ新装版が出るそうなので、こちらを貼っておきます。


大好きな喜多川泰さんの初めての小説*1。読むのがなぜか最後になってしまった。何となく、他の本に比べてどんな話なのかイメージできなかったからかもしれない。実際に、他の本とは少し雰囲気が違っていた。しかし、これがまるで金脈を掘り当てたように私にとって素晴らしい出会いだったのだ。

主人公はサイードという14歳の男の子。なのだが、二重構造になっていて、最初に出てくるのはアレックスという50近いサラリーマンだ。この人と『賢者の書』にどんな関係が…、と思うが、読み進めるうちにそれがひとつの物語になる。

イードは9人の賢者に会うために世界中を旅する。それぞれの賢者に会い、教えを受けるのだ。その旅で学んだ教えが書き込まれていくのが『賢者の書』だ。私たち読者は、サイードがひとつ教わるごとに、その教えを一緒に学ぶことができる。

それぞれの教えが素晴らしい。喜多川さんの本すべてに共通する“幸せになるための法則”がここにも流れている。そして、まるでサイードと一緒に旅しているように、どんどん勇気が湧いてくるのだ。むずかしいことは何もない。特別なこともない。第一の教えにあるように、行動するだけだ。


私にとっては、まるでバイブルのように手元に置いておきたい、常に読み返したい本だと思った。人によって感じることは違うかもしれないが、この本を読み、この通りに生きて行くことができれば、それだけで成功は約束されていると言っていいと思う。そのくらい大切なことが凝縮されている。喜多川さんの他の本も、犬飼ターボさんの本ももちろん素晴らしいが、他に大好きな成功法則の本もたくさんあるが、どれか1冊しか手元に残せないとしたら、私は『地上最強の商人』よりもこちらを選ぶと思う。


とにかく、一度手に取ってみてください。教えも、物語そのものも最高です。

*1:出版社に持ち込んだのは、実は今春に出た「上京物語」の元になる小説だったそうですが