セミナーでお世話になった中井隆栄さんの、お金がテーマの本。例によってセミナーの内容がほぼそのままぎっしり詰まっているとてもお得な本だ。
好きなことを仕事にするためのワークや具体的に数値化するワークから“心の財布”を大きくするためのトラウマ解消法、など精神面まで幅広いノウハウが紹介されている。
しかし、誰にでもすぐ役に立つのは、「お金に好かれる方法」だと思う。
人に好かれる人はお金にも好かれる、という考え方はよく考えてみれば当たり前なのだが、今まで言われたことがないのでとても新鮮だった。簡単に言えば、人に対して接するのと同じ気持ちで、お金とも接すればいいのだ。たとえば、お金にゆっくりしていってほしければ、居心地(お財布の状態)をよくする。別れ際も笑顔で気持ちよく送り出す。そうすればあまり出て行きたくないし、帰って来たくなるはず。
そういう意識を持つだけで、お金との関係は変わってくるんじゃないだろうか。
また、金庫をきちんと整理して、スペースを空けておくとそこにお金が入ってくる、というのも整理整頓に取り組んでいる私にはとても納得できた。
お金に対する意識を変えるヒントがたくさん載っているので、お金を増やしたいけどなかなか…という人はぜひ読んでみてください。もちろん、仕事を発展させるワークも充実しています。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
モノを大切にする習慣も大事
あなたの目の前にあるモノもお金が姿を変えたものだからです。
私の店では、食器を洗う時に水道の水を流しっ放しにせず、不要な時はできるだけ水道を止めて水を大切にするというルールがあったのですが、ある時、学生アルバイトのB君がルール違反をしているところを見つけたので注意しました。
私はその時
「水道の水もお金が姿を変えているだけで、お金と同じなんだよ。水道の蛇口から1円玉が流れ出ているとイメージしてごらん。1円玉でも毎日そんなにムダ使いをしていると、けっこうな金額になるよね。こんなことしてると1円玉がどんどん排水溝に吸い込まれていって、B君の手元には残らないよ。だからB君はいつも給料日前にお金がないんだよ」
と言いました。
セミナーのヒント
セミナーを企画する時にヒントになるのが、リクルートの「アントレ」と「ケイコとマナブ」です。安いものなので試しに1冊ずつ買って見ていただくと、「世の中にはこんなにたくさんの種類のセミナーがあるんだ!」と、びっくりするようなものまで載っていますので参考になります。この2冊は、世の中にはどんな職業があるのか、どんな講座があるのか、通信教育はどんなものがあるか、フランチャイズ・ビジネスにはどんなものがあるかを知る上での辞典のようなものです。
人に好かれる6原則(デール・カーネギー著『人を動かす』より)
- 誠実な関心を寄せる。
- 笑顔で接する。
- 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つ言葉であることを忘れない。
- 聞き手にまわる。
- 相手の関心を見抜いて話題にする。
- 重要感を与える――誠意をこめて。
しつけの3原則(森信三先生) ※大人にも使えます!
- 朝、必ず親にあいさつをする子にすること。
- 親に呼ばれたら必ず、「ハイ」とハッキリ返事のできる子にすること。
- ハキモノを脱いだら必ずそろえ、席を立ったら必ずイスを入れる子にすること。
ガリレオ・ガリレイの言葉
人に何かを教えることなど、できはしない。できるのは、人が自分の中にあるものを発見するのを手伝うことだけだ。