毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

ポメラについて思うこと(その3・ATOKなのに?)

KINGJIM  デジタルメモ「ポメラ」 DM20 チャ バイソンブラウン

ヨドバシカメラでチェックしたのはキータッチと開閉の確認だけ。ATOKだから、と変換についてはまったく心配していなかった。
ところが、そこに落とし穴が。

馬鹿みたいだが、変換能力をチェックする時に私が使うのは中華料理名。というのも、ATOKがバージョンアップしたある時、「進化しました」という項目に“中華料理名が出るようになった”というのがあり、そのインパクトが残っていていまだに「麻婆豆腐」とか「青椒牛肉絲」とか変換しては「よし、ATOKだ」と納得する癖があるのだ。中華料理人でもないのに。


アマゾンから届いた日、ためしに入力しようと思ったのは脳科学者・池谷裕二さんの本『単純な脳、複雑な「私」』。はじめに有名な糸井重里さんとの共著『海馬』に触れようと思ったら「かいば」では候補に「海馬」がない。池谷さんのお名前も「いけがや」では出てこない。マジですか?と思った。天下のATOKで海馬が出ないとは夢にも思わなかった。

まさかと思って同じく脳の機関のひとつである「松果体」を入れてみたが、やはり変換しない。ええーっ。目の前真っ暗。一瞬、買ったことを後悔した。私がポメラを使う大きな目的のひとつは学校のノートまとめなのだ。体の部位や医療関係の言葉が出ないのは痛い。専門辞書30種類が内蔵され、そのうち10種類を指定して使うことができるが、残念ながら「健康・ダイエット辞書」「家庭の看護・介護辞書」にチェックを入れても変わらなかった。一応、基本的な臓器の名称は出るが、細かい部分はカバーしていないようだ。人名もたぶん苦手*1


冷静に考えれば、4万円を切るツールに入れるのだから、容量的にも価格の面でも市販の最新版ATOKと同じレベルはむずかしいだろう。だが、ふだんパソコンで変換にストレスを感じたことがなかったので、ATOKなのにな、と残念な気持ちもぬぐえない。専門用語ではなくても、全体にやはりちょっと賢さがちがい、融通も利かない印象。使う方が考えて入力する必要がありそうだ。

じゃあ、ふつうの変換では候補に出なかったり、むずかしい漢字はどうやって入力するの?と心配な方もあるだろう。そういう時はシフトJISコードを使う。メニュー→編集→文字パレットを選んで入力する。知らなかったが、今時の漢和辞典には句点/JIS/シフトJISのコードが書いてあるのだ。外でむずかしい字を入力したかったら、電子辞書も持ち歩く必要があるかも。ご注意ください。

まあ、ATOKをそこまで使い込んでいる人は少ないだろうし、機能の80%は快適に使えるので、わがままなユーザーの愚痴と思ってください。そうは言っても、もし1万円以下でATOKの辞書機能強化バージョンが入れ替えられることになったら、たぶん即申し込むと思う。そこがATOKの存在意義だからだ。キングジムの方がもし読んでいらっしゃったら、ぜひご検討をお願いします。

*1:糸井重里さんも一発変換はできませんでした…