このシリーズも今回でいったん終わり（の予定）。今日はＱＲコードの使い勝手について。
ポメラで入力したテキストをどこかに移すには、ＵＳＢでつないでパソコンに取り込むか、ＳＤカードに保存して、カードで移動するかの２種類。しかし、入力してそのままブログに投稿したい人や、すぐに原稿を送りたいライターさんなど、メールで送りたいという要望が強かったそうだ。そこで、ＤＭ２０ではＱＲコードに変換して携帯で読み込む機能が新たに追加された。ただし、文章の長さによってＱＲコードの数は増える。全角２００字ごとにひとつＱＲコードができ、最大３２００文字なのでＱＲコードを最高で１６個読み込まなければならない。
そもそも、ＱＲコードっていくつも連続して読めるものなの？と疑問に思ったが、誰もそんなことは書いていなかったのでたぶん大丈夫なんだろう、と思っていた。
ところが、いざそこそこの長さの文章を書き、ＱＲコードに変換して読み込むテストをやってみたら、これまた大苦戦を強いられたのだ。
ポメラ上でＱＲコードに変換するまでは簡単。私にとって「そこそこの長さ」で７個のＱＲコードができた。ということは、ブログにそのままＵＰするためには、ここからの処理の手間がどれだけかかるかが重要になる。
携帯でＱＲコードを読もうとしてまずひっかかったのは「ＱＲコードの大きさ」だった。ふつう目にするサイズよりずいぶん大きいのだ。一辺が４センチ弱。ＱＲコードを読み取る時には自動的に接写モードになるので、この大きさを枠に入れようとするとピントが合わず、読み込むのがかなり大変。
ようやくひとつ読み取れたのだが、私の携帯（２００９年春モデル）はひとつひとつ変換してしまうので、７個のデータを手作業でひとつにまとめなければならない。
あれこれやったが無駄だったので、ふと思いついて先日機種変したばかりの仕事用（２００９年夏モデル）で試してみた。
すると、こちらはさっきよりずいぶん早く認識する上、連続なのもわかって次を読み込むよう指示してくれる。うわー、これならずいぶん楽だ、と思っていたらそんなに甘くなかった。ひとつのテキストファイルにはなるが、それをメールにコピペできないのだ。添付ファイルとしてパソコンに送ったらテキストファイルなのでふつうに使えるが、それならＵＳＢでつないだ方が早いよ…。
ということで、残念ながら私の環境では、簡単な内容でなければメール経由でブログに直接ＵＰするのはむずかしそう。それなら携帯で入力するのとあまり変わらないかも、と思う。
いつ発売の携帯か書いたのは、そんなに古くないのに、という思いがあったからだ。プライベート用は、その前の機種に比べてＱＲコードの読み取りが格段に早くなった。その機種ですらこの大変さなのだから、もし古いままならまったく使えなかったと思う。ライターさんなど、仕事に使うつもりでポメラを買った人は、みんな快適にこの機能を使えているのだろうか。マニュアルには「携帯電話の機種によってはデータの読み取りかできない場合があります」とただし書きがあるが、携帯側の機能に依存するなら、実用的とは言えないのではないだろうか。まあ、私の携帯がＱＲコードを連続して認識してくれればすむ話なので、機種によっては大丈夫なのかもしれないが*1。
この機能に期待している方は、ぜひヨドバシなど実際にさわれるところで試してみることをおすすめします。
*1:ちなみに、うちにある携帯はすべて京セラ製です。もう１台、家族のも試しましたが同じ結果でした
