毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

会社にいても、働き方は自由に決められる☆☆☆

【お断り】後藤さんは私が去年お世話になったあるビジネス系セミナーの先輩にあたります。セミナーのオプションである出版塾からデビューされたことがきっかけでこの本を読みましたが、いい本だと思ったのでご紹介しています。
著者・後藤克也さんは宅配釜飯「釜寅」の開発責任者だそうだ。私の住む地域にはまだないが、以前ニュースで見ておいしそうだな、と思い、一度食べてみたいと思っている。
人気のサービスを生み出したんだから、きっと優秀な人なのだろうと思って読んでみたら、以前は「仕事ができない社員」という評価で、降格まで経験したという。そんなダメ社員の烙印を押された著者が、なぜ今の地位を得られたのか。それがこの本を読めばわかる。


あなたは、自分が会社では評価されていない、と思っていないだろうか。「私はこんなにがんばっています」と上司にアピールしていないだろうか。
実はこれ、どちらもNGなのだそうだ。
この本を読んで、「会社員時代に読んでいれば違った人生だったかもしれない」と思った。なぜなら、私も会社員時代そのように感じていたひとりだからだ。

評価されるためにゴマをする必要はないが、上司が何を求めているのか、会社はどんな理念で動いているのかをきちんと理解し、それに沿った成果を上げなければ決して評価されないそうだ。また、「私が私が」という社員は評価されないという。人事考課のための面談の殺し文句は
「周りのみんなのおかげです」
だとか。異動したい時の模範解答なども載っている。

でも、それはノウハウではなく、生き方なのだ。他に出てくるたくさんのエピソードからうかがえる、著者の周囲の人を大切にする気持ちや、感謝を大切にする心。特に「スピリチュアル」をうたっている本ではないのに、いい意味でそんな印象を持った。先月紹介した『宇宙とつながる働き方』と同じ感覚だ。ビジネスについて書かれた本なのに、ここまで精神的なことが大切で、それだけでこんなに変われるのか、という驚きと感動。

ほかにも、愚痴からアイデアを生む方法や、会社を巻き込んだ社内起業のコツなど、経験から生まれたさまざまな方法が紹介されている。そこに共通するのは、いかにネガティブをポジティブに変換するか、という発想だ。会社勤めの人にはとても役に立つ、使える本だと思う。


薄い本でさらっと読めるが、内容はとても濃い。「自分のやりたいことができていない」と感じている会社員の方は、ぜひ読んでみてください。