毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「人間力」という財産を作るヒント☆☆

※文庫版もあったようですが、現在はどちらも販売終了しているようです(図書館で借りました)

著者・鴨下一郎さんは心療内科の医師*1だ。ほかにも人間関係を扱ったシリーズがあり、この本も3ヶ月ほどで18刷、かなりのベストセラーだったようだ。
著者の患者さん(と思われる)などの例が豊富に紹介されているので、その資質があるとどういいのか、具体的に知ることができる。

ただ、見出しがすべて「○○な人」で統一されていて素晴らしかったので期待して読んだら、見出しと内容がずれているというのか、私の考えるものと違う内容だったものもいくつかあった。
もくじを読めばどんな人になればいいのか一目でわかるので、まずもくじを読んで、興味のあるところや自分に足りないと思うところを中心に読んでもいいかもしれない。

最近、いろんなところで「結局、最後は人間力だよね」という話になったり、感じることが多い。この本では、最後に挙げられていたのは「人の気持ちを大切にできる人」だった。それが人間力の基本中の基本であり、最終目標でもあるのだと思う。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

もくじ

1章「感動上手・誉め上手な人」に人が集まる

人から多くを学ぼうとする人
素直な感動ができる人
その感動を人に伝えられる人
こだわりを「伝家の宝刀」にしない人
「伝家の宝刀」の出し具合のいい人
人の能力を生かせる懐の深い人
バランスのいい助言のできる人
「ゆったり」が身についている人
信念を持って人を誉められる人
「金のない不安」と「人のいない不安」の差を知る人
金銭力と人望力の違いを知る人

2章「貸し借りの美事な人」に人が集まる

自己中心的でない損得勘定の計算ができる人
信頼・信用を軽々しく口にしない人
明確で正しい打算のできる人
自分に厳しい「フィフティ・フィフティ」のできる人
「生きたお金」の使い方ができる人
借りたお金を返せる人!?
相手の必要なときに与えられる人

3章「出会い方の美事な人」に人が集まる

いい出会いのできる人
宇宙船地球号」に乗り合わせた人
要求水準の上手な人
孤独に強い人、人にもたれかからない人
ユーモアのある人は心に余裕のある人
第一印象だけで人を決めつけない人
「違い」の分かる人、そして「違い」を受け入れられる人
聞き上手な人は、心が「大人」の人
相手の土俵に上がれる人
人間オンチではない人
人の役に立てる特技のある人

4章「美事に演じられる人」に人は集まる

美しい演技をする人
人気の人望の違いが分かる人
平凡の中に非凡さを内包している人
アドリブ力のある人
風景を感じさせる人
運を呼び込む人
負けることができる人
「すき」を上手に見せられる人

5章「状況判断力の美事な人」に人は集まる

人を見る目が公平な人
状況判断のセンスがある人
人間観察力の優れた人
失敗を次のこやしにできる人
生きることに手抜きをしない人
「形がよい」だけの正論をはかない人
人間通の人

6章「自分だけ大事」が抑えられる人

器量のある人
「われ先に」が抑えられる人
「かわいいお金」をバランスよく使える人
「時間使い」の美事な人
己をいたずらに語らない人
「あんばい」が身についている人
いつまでも恋心を持ち続ける人
肩書きに頼らず、実力で生きている人
虚栄心を抑えられる人
生きることにタフな人
嫉妬心をコントロールできる人

7章なぜか、周りに人が集まる人

人の心のありようが分かる人
人にストレスを感じさせない人
リーダーに向く人、向かない人
リーダーの魔力を知る人
「社の中の蛙」を抜け出た人
おごり上手おごられ上手
遊び上手な人
なぜか周りに人が集まる人
「人が去ること」をよく知る人
人の気持ちを大切にできる人

損得のバランスを取れ

もし人間関係が大切と思うのなら、まず損得に敏感であれ、と言っておきたい。
しかし、ここで私が誤解を恐れずに言いたい「損得」の人間関係、「貸し借り」の人間関係とは、次のような意味なのである。
人間関係において、相手に損をさせてはいけないのはもちろん、自分も損をしない。逆に自分が得をする時には、相手にも得になるようにする。そして、もし仮にお互いの間で多少の損得が生まれたとしたら、それはきちんとお互いの納得がいくようフェアにする。
この「損得バランス」を取ることが、現代の人間関係において大切なことではないかということなのである。

自分に厳しい「フィフティ・フィフティ」ができる人

ふたつの枡に、それぞれの塩を盛り、分け合った時、相手の枡にもうひとつまみ、塩を盛ってあげることができる人。それが真の「フィフティ・フィフティ」と考えることができる人に人は集まってくる。

“打たれ強い精神”を持つこと

誰にだって、生きていればいろいろなピンチに遭遇することがあるだろう。しかし、それにめげてしまったり、簡単にギブアップしたりしない。少しの可能性でも、それを頼りになんとかその危機を乗り越えようとする。そういう姿勢があれば、やがて事態は好転するかもしれない。いや、仮に好転しなくても、気持ちさえしっかりしていれば、この世で“命が取られるような”ことはまず起こり得ない。じっと耐えればよい。敗れる人は、ほとんど自ら敗れてゆくのだ。
運が強い人、あるいは運が強いと思われる人は、実はたいていの場合、そのように自分をしむけ、演じている人ではないだろうか。少々のパワーであっても、それを信じている人である。

*1:自民党衆議院議員でもある方でした