毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

アライアンス=思いやり?☆☆☆

平野敦士カールさんの1冊目の本。華麗な経歴からは想像できないが、実は平野さんは「気配りの人」なのだと思う。“バリバリ仕事をする”といえば、合理主義でいかに無駄を減らすかを考え、人のことは優先順位がかなり下、という印象があったが、アライアンスは全く逆の方法だと思う。平野さんのお人柄だと思うが、文章もとても親しみやすく、読み手のことを考えてくれているのだな、と感じた。『宇宙につながる働き方』とも共通点が多いと思う。

一番大切なのは信頼であり、相手を思いやる気持ちがあれば、あとはアライアンスを組んだ誰かが助けてくれたり、自然にうまく行くのかもしれない。
勝った負けたの世界に疲れた人にも視点を変えられるのでおすすめです。
順番が選べるなら、ぜひこの本から読んでみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

アライアンスができる理由とは

ただひとつそこに連なる理由とは、目的とするところの方向性が一致していることと相手にとってもメリットがあることだけ。

ほとんどの人が「考えたこと」や「願ったこと」を

実現できないのは、むしろ“実行力”の方が足りないのだと思います。

独り占めしても得にはならない

ベンチャー企業などでは「これは特許です」とか「ノウハウが流出するので言えません」というケースを散見します。
けれども、そもそも“自分の発案だ”と言うことに固執していて、果たしてその案は大きな成果を出せるのでしょうか?
100万円の利益がでるプロジェクトの100%を独り占めしても、得られるのは100万円です。しかし、もしそれが100億円の利益が出るプロジェクトになったらどうでしょう。
たとえ、わずか1%を自分の会社のものにしたとしても利益は100万円の100倍の1億円になるのです。この発想が実は大きな事業が成功するかどうかの分かれ目だと思っています。

アライアンスの基本は人と人との信頼です。

そのためには、どんなにこちらが相手のことを信頼していたとしても、正しく相手に情報が伝わらなければ意味がありません。

情報は得ただけではだめ

情報をたくさん知ることで“もの知り”にはなれるかもしれません。その情報をどう自分自身で感じ、どう生かすのか?という視点がないと、新たな価値を生み出すという大きな成果には結びつかないのです。重要なのは「何を知るか」ではなく、「その情報をもとに何を考えて、自分でどのように実行するか」ということです。

相手に時間を使うというのは、

相手の時間を節約する、相手の時間を増やす、ということと同義です。こちら側の細やかな配慮で、それはいくらでもできます。

来週のメールの返信は金曜日に

繰り上げてその週の金曜日中にメールをすることで、相手は来週のいつ頃メールが来るのかやきもきせずに、月曜日の朝一に、私からのメールを確認できるからです。これは相手の不安と不確定な時間を奪わないことにもつながります。

相手にとっても時間は貴重

忙しくなればなるほど、人は「他人のために時間を使う」ということに躊躇するものですが、それでも潔く時間を使える人が、他人に信頼されるようになっていくのです。