毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

糖尿病と自己管理について知る☆

刺激的なタイトルに惹かれて借りてみた本。著者は糖尿病専門医で、患者会で行った血糖コントロールは患者自身の努力も必要だ、という講演をもとにまとめたものだ。
患者、医師をはじめとした病院スタッフ、そして中立的な立場としてのMR(大手製薬メーカーの医薬情報担当者のアンケート)による分析が中心だ。

糖尿病に興味があればある程度面白く読める。糖尿病には教育入院というものがあり、著者の勤務する病院ではこのアンケートをもとにそのカリキュラムを大幅に変更して成果を上げている例も紹介してあるので、糖尿病患者やその家族、糖尿病に関わる医療従事者には役に立つ本だと思う。


ただ、タイトルだけで読むとだまされた感がある。サブタイトルも何もないので、患者全般の話だと思う人が多いのではないだろうか。ガンや生活習慣病にはあまり患者の責任が問われず、糖尿病は患者の責任がある程度問われても仕方がないというアンケート結果を見れば、患者すべてに責任があるとするのは酷なのかもしれないが。
わかって読めば内容は面白かったが、タイトルが不親切なので☆はひとつにした。