毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

深く考えて決めるための方法☆☆☆

チーズはどこへ消えた?』で一世を風靡したスペンサー・ジョンソンの本。
実はこの本は、『1分間意志決定』というタイトルで1992年に刊行されたものだ。20年近くたっても必要とされる本とは何なのだろう、と思って読んでみたが、確かにまったく古さを感じなかった。


人は何かを決める時、心と頭の両方で検討してから決めることが大切だ、と著者は考える。しかし、どちらかだけで決めてしまう人がほとんどだという。この本は小説仕立てになっており、ある若者が意志決定の方法を学ぶための特別なハイキングに参加し、ガイドや仲間たちと過ごすことによって6つの質問を学ぶ。6つの質問を使うことによって、意志決定をする基準が身につけば、人生は大きく変わるという。

翻訳本なのでやや読みづらい表現があったり、小説になっているためまどろっこしい面もあるが、この基準は誰にでも必要だし、身につけば大きな武器になると思う。何となく決めたり、あとで後悔するような決め方をすることがなくなるからだ。あらゆる可能性をしっかり考え、ベストだと自信を持って決められるようになれば、怖いものはなくなるのではないだろうか。

身につけるまでは時間がかかるかもしれないが、方法としてはとてもシンプル。優柔不断な人、自分の決定に自信が持てない人にはお勧めの本だ。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

エスかノーか――的確な意志決定

不確かなことに基づいて
決断をためらったり、
中途半端な意志決定をしたりしない。
常に的確な意志決定をするために、
冷静な頭と熱い心の両方を働かせること。
「実際的な問い」によって、
頭を働かせる。
「内面的な問い」によって、
心に尋ねる。
それから、
自分自身の声と、
ほかの人たちの言うことに耳を傾けたのち、
より的確な意志決定をし、それを実行する。

頭を働かせるための実際的な問い

私は本当に必要なことに応えているだろうか。
選択肢がわかっているか。
そして、考え抜いているだろうか?
エスか、ノーか?
それは単に望んでいることか、それとも本当に必要なことか?どんな情報が必要か?選択肢を洗い出したか?もしそれをしたら、どうなるだろう?それからどうなるか?

心に尋ねるための内面的な問い

意志決定をする時、自分に正直になっているか、
直観を信じているか、
そして、自分の価値を信じているか?
エスか、ノーか?
真実を認めているか?これでいいと感じているか?もし不安を感じていなかったら、どんな意志決定をするだろうか?もし自分の価値を信じていたら、どうするだろうか?
『イエス』なら実行する。『ノー』なら考え直す。
私にとって、よりよい意志決定とは?

本当に成功する人は、まず第一に必要なことを追求する

たとえば、誰もが素晴らしい家を欲しがるが、必要なのは愛に満ちた家庭だ。望むものを追い求めたら、本当に必要なものを手に入れ損なう。
君が有能になりたいなら、第一にすべきことを第一にすることだよ。第一に『家庭』を追求すること、『家』はその後だ。
必要なことをやる。それから、望むことができるんだ。

本当に必要なことだけを追求すれば、意志決定しやすくなり、的確な決定をより早く下すことができる。

はじめから本当に必要なことに絞って追求すれば、最後によい結果が得られる

これは、必要とする結果を詳細なところまで考えた上で、本当に必要なことにかなうことだけを実行する、ということだ。
望むというのは願望を抱くこと。必要なものというのは成功と満足に不可欠なものと言うことである。
単に望んでいることを知るには、「自分は今何をしたいのか?」と自問し、本当に必要なことを知るには、「自分は何をすべきなのか?」と自問すること。
(中略)
僕は必要性にかなったことだけにイエスと言い、他のすべてにノーと言っているだろうか?
僕は本当に必要なことに応えているだろうか?

まず最初に、本当に必要なことは何か決める

そして、あなたが考えた結果がそれにかなっているかどうか判断する。だから、本当に必要なことを最初にはっきりさせるのがとても大事になる。