本日発売、今日のビジネスブックマラソンでも紹介されたほやほやの本。
著者の井上和幸さんは社長や経営幹部5000人に会ってきたというすご腕ヘッドハンター。
帯のコピーがすごい。“まずは、出世競争を降りなさい”。トップを目指すのに競争を降りる?不思議に思ったが、読んで納得した。
この本は、「いかにして年収を上げるか」というのがテーマになっている。しかし、読み進めるとそれは小手先のテクニックではなく、「いかにどこででも通用する人間になるか、自分を磨くか」が大切なのだということがわかる。
年収はどうやって決まるのかというしくみからヘッドハンターは人材のどこを見ているのか、という具体的な改善ポイント、どんなキャリアプランを立てていつまでにどんな力をつければよいのか、というプランまでていねいに教えてくれる。
また、現在活躍されている社長たちに共通する習慣が興味深い。体を鍛えている人が多いとか、意外に腰が軽い、そしてレスポンスが早い、など納得の習慣ばかりだった。
そして、この本には実は裏テーマがあるという。それは「デキる男の見分け方」。この本を読んでから周りを見ると、その人が将来どのくらい大物になるか、かなりの確率でわかるかもしれない。女性の方は、ぜひ夫や恋人、周りの男性に読ませてください。
男女の別なくキャリアアップを目指す人には役に立つ本。私も20代の時にこんな本を読めていたら、今は全然違うキャリアになったかもしれない。