毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

フランクリンプランナーを使いこなすヒント☆☆

人生は手帳で変わる―フランクリン・プランナーでつかんだ成功物語
フランクリンコヴィージャパン
キングベアー出版 (2008/10)

¥1,575

人生は手帳で変わる』の実践編。実際に使っているユーザーのインタビューやコラムなどが数多く紹介されている。ものすごいバリバリの仕事人間から使い始めてまだ日が浅い女子大生まで、性別・年齢・職業がまんべんなく網羅されているので、どんな人でも自分にとって役に立つ情報が載っていると思う。
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この本を読んで改めて思ったのは、「人によってベストな方法は違う」ということだ。フランクリンプランナーは特殊な手帳なので、買っただけで使ってもただのスケジュール帳とほとんど変わらない。そのため、本やCD−ROM、セミナーなど使い方を学ぶためのツールがたくさん用意されている。
しかし、それは画一的な使い方を強制するものではなく、人それぞれの方法を見つけるためのものなのだ、ということを感じた。

各人のモットーや価値観なども紹介されているので*1、参考になる。また、この手帳を使い始めたことで大小さまざまな変化や結果を手に入れた人が多いので、読んでいるとモチベーションを上げてくれる。
フランクリンプランナーに興味のある方はぜひ読んでみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

定期的に振り返る

会社で毎夜3〜5分ほどですが、プランナーを開いて何が実行できたのか、何がよかったのかなどを振り返っています。そして金曜日の夜には(会社で)1週間を振り返り、よかったことや、やり残したことなどをマンスリーに転記しています。さらに半年、1年単位でマンスリーを振り返ります。これを繰り返すことで確実にPDCAを実行することができ、目標を達成することができるようになります。

タスクが山のようにある時

タスクや問題が山のようにあると思える時があります。そういった時に、落ち着いてプランナーを開き、正直にすべてを書き出すのです。そして、自分でコントロールできない事柄を除いた上で、デイリーページのタスクリストにタスクを記入すれば、山のようにあったはずのタスクが記入欄に収まるくらいの量になっています。

目標達成には計画とチャレンジが必要

目標を達成するには、ふたつの重要なポイントがあります。「継続性」と「チャレンジ」です。継続性とは、毎日必ずやらなければならないことです。本を読むとか整理整頓するといったことを繰り返す習慣的なものです。もうひとつはチャレンジですが、これは新しいことへの挑戦です。何も難しく考える必要はありません。やりたいことをすべてタスクリストに書き込み、喜び勇んで優先順位をつけて計画します。つまりタスク・スケジュールですが、実はこれもまたチャレンジなのです。タスクはその日にこなせなくても後悔する必要はありません。先送りしたタスクの優先順位が高ければ、翌日最優先で取り組めばいいからです。チャレンジすることで確実に成長していきます。このふたつを実行することで、必ず目標に近づいていくと思います。

自己評価をする

寝る前には必ずその日の行動を振り返り、翌日のタスクとスケジュールを記入してから眠りにつき、1週間が終わったら1週間コンパスの目標をチェックし、月末にはインデックスとマスタータスクリストを記入する。そうやって自己評価をすることなしに次のタームに向かわないようにしています。こうした要所要所での確認作業が、「先送りをしない」習慣づけや「あともう一踏ん張りがきく」パワーを生んでくれているように思います。

資格取得のための勉強をブレイクダウンして計画

まずマスタータスクリストの月間目標に、今月取得したい資格を書きました。そこから、月間カレンダーに大まかなタスクに切り分け、ウィークリーページの1日のタスクリストに落とし込んでいます。
この時、問題集を1〜50問、51〜100問の単位に切り分け、正解率を月間カレンダーに転記しました。そうすることで、1日1日の積み重ねが、1ページ中で確認でき、勉強の成果がひと目でわかるのです。試験勉強のタスクを着実にこなせるようになり、資格の取得に結びついたということです。

人生にも計画が必要

何かの本で読みましたが、旅行に行く時にはあれだけ計画を立てるのに、なぜ人生の計画は立てないのでしょうか。

次週の計画を立てる

次週の計画は、たいてい日曜の23時くらいに1週間コンパスを記入しながら行います。まず仕事の上の課題で大きな石*2を決めて、1週間コンパスの裏に列記していきます。大きな石から小さな石の順に書いていき、実施する日が決まっている場合は、この段階でタスクリストに書いてしまいます。

プランナーで仕事のリズムを作るコツ

  • 始業前にデイリータスクリストをリストアップすること
  • 完了したかどうかのチェックをきちんとすること
  • その日の出来事を書きとめること

ラインページ*3も用意する

デイリーページだとあとから見直すのが大変なので、他にラインページを数ページ〜十数ページ常に用意しておき、1ページ1テーマでアイデアやヒントを書いていくということをやっています。あとから見る機会が多いと思われる書き込みは、こちらにまとめるようにしています。

サイトの登録情報も一括管理

ショッピングサイトへの登録情報も、プランナーで一括管理しています。登録サイトは増える一方ですから、「このサイトに登録した」という事実を記録しておくだけでも、登録の解除や住所変更などの時に役に立つと思います。

セレンディピティ」を大いに楽しもう

計画を立てることは大切だが、そこにこだわりすぎると、計画と違うことが起きた時や邪魔が入った時にストレスを感じやすい。そして、できるだけ計画通りにことを進めようとして、さらに無理を重ねてしまいがちだ。しかし、こういった不測の出来事は「セレンディピティ」ととらえ、むしろ歓迎すべきことだというのがアイヤー夫妻*4の主張である。
彼らは著書『ライフバランス』の中で、「セレンディピティには、一般的な『幸せなアクシデント』という短い定義づけがありますが、それは単なる運ではありませんし、偶然でもありません。セレンディピティは手に入れることができます。目標設定や時間管理をするのと同じくらい、自覚や繊細さ、そして柔軟性を育もうと決意した人が得ることができる特質なのです」とし、さらに「充実した人生を送った人はバランスをとっていますし、そのような人は行動と反応、コントロールすることと対応することの架け橋であるセレンディピティを育成したのです」と述べている。
セレンディピティとは、偶然のアクシデントどころか自ら育成し呼び込めるものだといい、こういった経験が人生を豊かにしてくれると語っているのだ。

*1:自分なりにそれを決めておくことが、この手帳の潜在能力を引きだします

*2:空のバケツに「大きな石」「小さな石」「砂」を入れなければならない時、砂から入れるとすべてを入れることはできないが、大きな石から入れてすき間に小さな石や砂を入れればすべてが入ることから、大きな石(=重要な事柄)から予定に入れていくことをプランナーでは勧めています

*3:ごく普通の横罫のリフィルのこと

*4:前の部分に出てきたリチャード&リンダ・アイヤー夫妻のこと。『ライフバランス』著者