その後、著者はその体験を活かして仕事の幅を広げ、セラピストとしても活躍し、講演活動も積極的に行っているという。この本は、講演会で受けた質問に対する回答をもとに、行動できない人を行動させる50の方法を紹介している。
私も、頭ではわかっているけどなかなか行動できないひとりなので、とても期待して読んだ。だが、残念ながら私にとっては期待はずれの本だった。
たぶん、読む人のレベルによって受け取れるものは違うのだろう。現に、これを図書館で借りてきた家族はそれなりに役に立ったようだ。
紹介されている50はごく当たり前のことが多い。確かにいいことは書いてあるので、ひとつひとつ再確認できる。だが、それを知識として知っていても行動できない人がどうすればいいのかが知りたいのに、その肝心な部分がないのだ。私にとっては石田淳さんや平本あきお(相武)さんの本の方が具体的で役に立った。
これを読めば即行動できる!と期待して読む人が多いと思うので、ご注意ください。
ただ、成功者はすぐ行動する例として、誰かを紹介する話が会食の席などで出た場合、ほとんどの人がその場で電話して日時を決めてしまう、というエピソードはなるほど、と思った。タイトル『すぐにケータイをかけなさい!』もここから来ている。