本田直之さんの本は好きで、最初に読んだ『レバレッジ時間術』以来、翻訳本も含めて何冊も読んでいる。
今回も楽しみに読み始めたのだが、残念ながら本田さんの本の中で一番評価が低くなってしまった。
いい本だと思うが、これから体を鍛えよう、と思う人にはややハードルが高く、対象がすごく限られてしまうような気がする。
というのも、内容が本田さんが最近力を入れているトライアスロン中心になっているからだ。
トライアスロンは「水泳」「自転車」「ランニング」の3つを組み合わせる競技なので、苦手分野を得意分野でカバーでき、経営と似ているからか経営者の間でも人気が上昇しているという。
しかし、最低靴さえあれば始められるランニングはともかく、水泳はふつう「どこで練習するの?」になるし、専用の自転車は何十万円もする。カラダマネジメントとトライアスロンは分けて考えてもよかったんじゃないかと思う。
“カラダマネジメント”という考え方は素晴らしいし、これからのビジネスパーソンには必須になるだろう。
何事も20代までは若さで乗り切れますが、
30代以降はそうはいきません。
とくに体の衰えには加齢の影響が大きく、
下半身の筋肉は20歳を100とすると、
60歳では半分になってしまいます。
平衡感覚は同じく30%に低下するそうです。
このように、運動をしないと30代からは、
目に見えない「カラダ負債」が貯まり始めます。
体型が乱れたり体調が悪くなるのは、
この負債の積み重ねが引き起こすのです。
(カバー袖部分より)
これを読んだだけで、「マネジメントします!」と思う人は多いだろう。即座にそう思わせてくれるこの本は価値があるのかもしれない。
だが、内容が最初からパーソナルコーチにつけとか、ドクターの友人を持てとか、誰でもできることなのかな?と疑問に思うようなものがいくつかあった。“カラダマネジメントに投資する”という明確な意志がないと、少し違和感があるかもしれない。
amazonでの評価はおおむね高め。私の感覚がおかしいのかもしれないので、ぜひご自分で確かめてみてください。私はウォーキングの本などから始めた方がいいようです。