全米No.1マーケターとして有名なジェイ・エイブラハムの名著と言われる本。以前、ビジネスブックマラソンで以前紹介されていたので読んでみた。
「クラッシュ・マーケティング」とは、停滞しているポイントを打ち破るという意味。破砕策9つが、豊富な実例と共に紹介されている。
不況の時、コストカットするのはどの部分なのか。どこに目をつければ、新しいビジネスが作れるのか。過去の成功例にとらわれたり、同業他社と差別化できずに価格競争に陥ったり、よくあるパターンを変える方法がこの本を読めばわかる。
また、ブランディングの方針や顧客をガッチリつかむためのヒントなどもあり、その人が今困っているポイントを打破できるようになっている。
私はマーケティングに詳しくないので、この本を正しく評価するのはむずかしいが、さまざまな段階での考え方、方法がわかるので、まったくの初心者は入門書の次に読むといいのではないだろうか。工夫してあるとはいってもやはり翻訳もの独特の文章だし、量も多く中身もぎっしり詰まっているので、読むのにそれなりに気合いは要る。
だが、私にとってはたくさん収穫のある本だった。去年参加したビジネスセミナーでの話や、いろいろと仕事にアドバイスをくれている友人の言葉が、この本を読むことで理解できたと思う。
人は選ぶと思うが、中小企業経営者や個人事業主、マーケティング部門で働く人には役に立つ本。