書いてある内容はごくごく基本的なことだ。特に目新しいことはないと思う。にもかかわらず☆３つをつけたのは、
- たくさんの人の具体例が紹介されている
- 成功法則を１０の傾向に分け、それぞれ章になっているのでわかりやすい
- 読みやすく、モチベーションを上げてくれる
という点がポイントが高いと感じたからだ。しかも、ボリュームがあるのに８４０円で読めるところが素晴らしい。
「成功法則？うさんくさい」
という人にも抵抗なく読んでもらえそうなので、人に勧めやすいと思う。
私は復習のつもりで読んでみたが、自分にできていない点もよくわかったし、わかりやすい文章なのではじめの予想以上に付せんを貼った箇所が多かった。
私の場合、“行動しなければ意味がない”というのと、“その場に行く”という点が弱いと感じた。
モチベーションが下がってきた、という時に助けてくれる本だと思う。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
もっと夢や希望が必要(P36)
人生を好転させるためには、もっともっと夢や希望を持たなくてはなりません。「宇宙飛行士になって火星に行ってみたい」「不老不死の薬を発明したい」などの実現性の低い夢でもかまいません。とにかく大きな夢を描いてください。
あくまでも心を広げるためなので、必ず実現するとは限りません。心の意識空間が拡大していく感覚がつかめればそれでいいのです。
そうすれば、心にプラスのエネルギーが注入されることになるのです。
目標を声に出して読み上げる(P59)
リチャード・バック*1は、期限を入れた目標を紙に書き出してから、声に出して読み上げるという方法を取り入れました。
声に出すと、それが自己暗示となり、「思考は現実化する」という潜在意識の働きによって、願望が実現の方向に向かうようになるからです。
まず今日１日を幸せにする(P70)
幸福な人生を送りたければ、まず今日１日を幸せにすることです。そして、そのワクワク感が心にプラスの波動を作るのです。その波動はプラスの現象を引き寄せます。
欲求よりも願望が強い人が成功する(P75)
何をやってもうまくいく人、願望を実現する人、成功者といわれる人には、「本能的な欲求よりも理性で考える願望の方が強い」という共通法則があります。
具体例（※抜粋）
１．健康になりたい（願望）
「お酒を飲みたい」「タバコを吸いたい」「間食がしたい」「運動したくない」などの欲求に勝つことが大切です。
２．やせたい（願望）
「甘いものを食べたい」「運動をしたくない」「夜、寝る前に甘いものを食べたい」などの欲求に勝つことが大切です。
６．国家試験に合格したい（願望）
「デートをしたい」「遊びたい」「眠る時間を多くとりたい」などの欲求に勝つことが大切です。
１０．家を持ちたい（願望）
「衝動買いをしたい」「おいしいものを食べたい」「海外旅行をしたい」などの欲求に勝つことが大切です。
以上のように私たちは、願望を持っていても同時にその願望を妨げるような欲求を持っているのです。その欲求に願望が打ち勝つことができるかが、願望実現の成否を分けることになります。
言い換えれば、欲求に勝つほどの情熱を持てるかどうかということです。
みんなが反対したらやる(P91)
…しかし、彼は「みんなが反対したらやる」という考えを持っていたので、誰が何と言おうともやるという決心をしたのです。
「みんなが反対するということは他の誰もやらないことなので、チャンスがある。みんながやった方がいいと言うことは、みんながやろうとするので競争が激しくなり成功しない」と彼は考えたのでしょう。
若さの秘訣は「年を言わないこと」(P112)
７０代後半の男性で外見も行動面も大変若々しい人がいました。朝早くから夜遅くまで働く仕事であり、しかもまったく疲れを知らないスーパーマンだったのです。その若さの秘訣は何かというと「人に年を言わないこと」でした。年を人に言ってしまうと、人から聞かれるたびに、自分の年齢だという意識が潜在意識まで入ってしまいます。くり返し聞かれて答えていくうちに、気分的にその年になってしまうというのです。
ある５０代のヨガの先生は、毎日朝起きた時に自分の２０才の時の写真を見るそうです。そして「これが今の私である」と自己暗示をかけていくそうです。その結果、その先生はいくつになっても若々しくしています。
自分が若いといつも思っていればいつまでも心身共に若くいられるのです。
夢を持っていても、行動しなければ何も変わらないのです。(P170)
願望があったらそれに関係する場に行ってみる、これが願望実現の秘訣です。(P232)
成功者は行動が早く、やり始めるとなかなかあきらめない。失敗者は行動が遅く、やり始めてもすぐにあきらめる。(P291)
エジソンの言葉(P295)
「失敗は失敗と認めるから失敗なのであり、失敗と認めなければそれはひとつの成功への過程でしかない」
あと少しだけ継続してみる(P299)
ほんの少しだけ継続することで、達成できることは意外と多いものです。反対に、ちょっとの継続の努力をしなかったために達成できないことも多いのです。
