毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

英語よりMBAより自分の価値を高められる方法☆☆☆☆

このブログでもたびたび登場している奥野宣之さんの最新刊。待望の、知的生産力をどうやって高めるか、をテーマにした力作だ。私にとっては役に立つところがいっぱいで、また付せんだらけにしてしまった。


知的生産力のあるなしは、ビジネスの成果に直結する。
「読む」「考える」「整理する」「表現する」といった知的生産の基本は、ビジネスのあらゆる場面で使われている。
だからこそ、“このままじゃいけない、何かやらなきゃ”と思った時にいきなりまったく新しい何かに走るのではなく、この力をつけることが大切なのだ。

「わずかな工夫」の積み重ねが知的生産の成果を大きく変える、と奥野さんは言う。
サブタイトルに“ワークアウト”とあるのは、筋トレのように続けることで効果が出る、自己成長のためのトレーニングという位置づけだからだそうだ。


小さなコストで「知的生産力」をしっかり身につけ、総合的な自分自身の仕事力を底上げする。奥野さんは地方の専門紙記者からベストセラーを書き、専業作家となった人だが、この「逆転ホームラン」に結びついたのがこの「ワークアウト」の発想だった。
日常的なことに小さな工夫を加え、小さな+αを積み重ねる。このようなアプローチで結果的に大きな差を生むこともできる。

全部奥野さん自身が試してよかったことだけを紹介してあるので、中身が濃い。すべてが「実証済み」というのは信頼できるし、具体的な商品名や入手先なども明示してあるので、すぐに同じことができて親切だ。


伸ばすのは知的生産力であること、小さなことを継続すること、トレーニングという意識を持つことというのが新鮮だった。ただの知的生産術に納まらない、かゆいところに手が届く本。
やはり「よい習慣こそ一番の武器」ということを改めて感じた。

簡単で効果大、目からウロコのこともたくさんあった。ひとつかふたつだけでも1年続けたら、振り返った時には大きく成長しているはず。
何らかの知的活動をしているすべての人に、お勧めです。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

硬い本を読む方法(P32)

むずかしくて読みにくいけれど、どうしても読みたい本を読みこなすコツは、「半年でも3年間でも、とにかくカバンに入れておくこと」なのです。
「硬い本」に触れることを習慣にすると、徐々に読みにくい文体やリズムに慣れて、だんだん読み進められるようになっていきます。
(中略)
硬い本が読みこなせると、古典をはじめ純文学、思想書哲学書でも、何でも読書の対象になるので、幅広い情報に触れられるようになります。

硬い本の効用(P34)

英語ができる人はたくさんいても、難解な本を読みこなせる人はそうそうはいません。幅広い知識があれば、他の人と話を合わせやすいだけでなく、話に説得力が出せます。読解力や表現力も他の人より強くなるでしょう。
人に話をする時でも、書いたものを読んでもらう時でも、ウケるためのコツは「その人が知りたいことで、かつその人がまだ触れていない情報を伝えること」です。
硬い本は、大きな書店で簡単に入手できるわりに、あまり読まれていないので、情報源としてはとても「使える」のです。

難解本は「カレンダーにノルマ」方式で読み溶かせ(P36)

2週間から1ヶ月くらいの読書計画表を作って、その通りに読む。
まず、チェック式の進捗予定表を作る。
それを、表紙の裏などに糊で貼っておき、毎日読み進めてチェックしていく。
仮に300ページの本なら、1日10ページ読めば、30日で読み終わります。437ページの本なら、だいたい1日16ページ。こんな風に電卓で単純に割ります。
(中略)
なぜ、章や節でなく、単純にページ数で割るか。
最大の理由は、時間が読めるようになるからです。たとえば、10ページ読むのにいつも30分かかるなら、スケジュール表に「ノルマ本を読む」と書き込むこともできるし、歯磨きや風呂と同じように、判で押したような「習慣」にもしやすい。
(中略)
要するに、この計画表をいったんつくってしまえば、
「ロボットのように所定のページまでめくって目を通せばいい」
ということになる。「むずかしい本を毎日コツコツ読んでいく」という意識を持つより、ずいぶん楽に感じるのです。
(中略)
もちろん、この本で読んだことすべてが頭に入るわけではありません。
しかし、それでも会話や文章の幅は予想以上に広がる。教養がついた、とまでは言えなくても「頭の中の霧」が晴れたような感覚はあります。
期限は、長くても3ヶ月以内、1日のノルマ量は10ページくらいにしておいてください。「読みたくない本を読む」という作業は、慣れるまでは意外とハードだし、もっと読みたくなればその時にノルマを上げれば、いいだけの話です。

枕元には「ごっつい本」を置いて毎日開こう(P40)

辞書・辞典類を枕元に置いておき、寝る前にパラパラと拾い読みする。また、昼間に読んだことや話題に上ったことなどを、メモや手帳を見ながら今日得た情報を思い出し、関連項目を調べてみるわけです。
(中略)
ちょっとした関心や疑問を寝る前の15分くらいでちょっと調べる。
すると、疑問を解消するだけでなく、新聞やニュース番組では手に入らない基礎的なインプットができます。話の「引き出し」も自然と増えていくわけです。

短時間で集中的にインプットし、時間が来たらすっぱりやめる(P48)

僕は、情報がいくらでも手に入る現代に必要な心がけは、「決してダラダラとインプットしないこと」だと思っています。
短時間で集中的にインプットし、時間が来たらすっぱりやめる。深追いはしない。これができないと、アウトプットからどんどん遠ざかって、しまいには情報中毒者になってしまいます。
ただし、ウェブ検索で誰もが時間を無駄にしてしまうように、「時間で区切る」のは、意志だけではむずかしい。「早く終わらせないと!」と思うような、何らかの「強制装置」に頼った方が、うまく行きます。

発想とは、野球のバッティングのようなもの(P71)

こちらに向かってくるボールを打ち返すように、ある情報が自分の方に飛んできた時、そのレスポンスとしてアイデアや意見が生まれるということです。
その「情報」とは、通勤中に見かけたおしゃれな人であったり、昨夜言われたどうも腑に落ちない言葉だったり、雑誌の広告に使われている写真だったりします。
それらを不思議に思って考えたり、自分なりに解釈してみたり、人に説明するために言葉を組み立てたりしているうちに、「そうだ!」という発想が出てくる。
イデア術の基本は、このような「いい球」をどれだけ自分に投げられるかにかかっているのではないでしょうか。

未解決の疑問はノートにメモしておく(P76)

僕は、何か疑問を感じたら、なるべくノートに書き残しておくことにしています。
(中略)
疑問が出てきたらすぐに辞書を引いて「つぶす」ので、これらはすなわち「未解決の疑問」ということになります。
(中略)
疑問は、完全に忘れないようにさえしておけば、ことさらに意識しなくても、頭の片隅でずっと考え続けることになります。
(中略)
メモに残して、たまに見返すようにしておくと、完全には忘れることはありません。そして、考え続けることで、答を見つける。
この最大のメリットは、その「自分なりの答」は「新説」である可能性が高いということです。

「○○とは××だ」を何でもいいから10個言ってみよう(P85)

(『だから、新書を読みなさい』を出そうとした時の打ち合わせで行き詰まり、編集者から
「『新書とは○○である』を10個言ってみてください」
と言われ、出したものが企画の核になった、という体験から)
「『○○は(要するに)××だ』を10個言ってみて」という質問は、言語化されていない考えを引きだすための「産婆役」である。
こう考えれば、発想のブレークスルー手法として使えることがわかります。
(中略)
「○○」の部分に「プッシュしたいもの」や「理解してもらいたいこと」を入れて、「××」を考えてみると、紙に書いたりパソコンに入力するには至らなかったような案が出てきます。
この方法のポイントは、穴埋め方式の問いを立てることで「書けない考え」を出させることです。だから、本当は人に問いかけてもらって、しゃべるのが一番です。
しかし、そんな人がいない時は、独りごとを言ってみてください。
(中略)
僕は、考えが出せない時、ICレコーダーを持って散歩に出かけます。頭の中でブツブツ言いながら2駅分くらい歩いて、その間に考えたことを口述でメモするのです。歩きながらだと、リズムがあるせいか、座っている時より言葉が出やすくなるから不思議です。

パソコンで情報カード方式に近いアイデア出しができる(P89)

今は「テキストエディタ」を使ったシンプルな方法に落ち着いています。その方法とは
1)思いついたことをひたすらエディタに箇条書きする
2)箇条書きをテーマや重要度に沿って並び替える
3)上位項目を立てて箇条書きをくくる
※上位項目=本でいえば章に当たるもの(箇条書きが見出しになる)
というシンプルなものです。
(中略)
このように、「項目出し」から整理して内容の骨子へ、という流れをパソコン上でいつでもできるようにしておく。すると、移動中や休憩中にも、気負わずにさっと長文メールや企画書、報告書の下書きを作ることができます。

クリアファイルで作る、持ち運びできるホワイトボード(P97)

作り方は次の通り。
1)クリアファイルの底辺(接着部)をまっすぐに切る
2)書く面の裏にテープか糊でコピー用紙を貼る
3)保存する時はファイルを折り返してスキャンかコピーする
これをカバンに入れて、いつでも持ち歩いておくと、さまざまな場面で活躍します。
(中略)
考えが紙に書くほどはっきり形になっていない時でも、この「ホワイトボード」を使えば、気負わず、手軽に「とりあえず書いて、頭の中を整理する」ことができるのです。
(中略)
ファイルの中に貼る紙をレポート用紙にしたり、コピー用紙に「罫線」をプリントすれば、方眼や五線譜など、いくらでもアレンジができます。
スキャンしたりコピーを取って保存する時には、書き込んだ面が内側になるように折り返してください。これで、プリンタやコピー機のガラス面を汚すことはありません。
書いたものをカバンに入れて持ち運ぶ時もこの「折り返し」でOKです。

文体の「お手本」として使える本を揃えておく(P114)

そんな時(=文章力がよくわからなくなってきた時)に備えて、僕がしている対策は、ジャンルごとに「お手本」としての本をひと通り揃えておくことです。
(中略)
僕は、さらに「ですます調」「である調」「冗漫な文章」「挑発的な文章」「かっこいい文章」など、細分化した上で、本棚の「座右コーナー」に並べ、いつでも手に取れるようにしています。
これらの本を参照すれば、
「これくらい省略しても充分に伝わるんだな」
「言い回しはこうやって変化をつければいいのか」
「くり返しになっても、こんな書き方なら違和感がない」
というヒントが得られるわけです。「どう書いたらいいか、もうわからん!」と頭を抱えそうになった時、本で切り抜けることができます。

「お手本」で頭のスイッチを切り替える(P116)

軟らかい文章を書く時にはエッセイやコラムを、硬い文章を書く時には論文や説明文を読む、といった具合に、わざと「慣性」をつけてやればいいのです。
(中略)
座右に置いておく「お手本」はあくまで、「書くのに使えるか」で選んでください。
頭の切りかえがスムーズにできれば「どう書けばいいんだ?」と途方に暮れることもありません。

あるブログの文体を「いいな、あんな風に書きたいな」と思ったら(P117)

そのブログの一番好きなエントリをプリントしてパソコンの近くに貼っておき、それを読むことで「慣性」をつけてから、自分のブログを書けばいいのです(コピペはダメ)。

「商用日本語」を磨く(P118)

「商用日本語」とは、雑誌や新聞、ビジネス書、広告コピーなど、「商品として売られている文章」への僕の勝手な呼び方で、
・字面がいい
・読みやすい
・わかりやすい
というポイントを押さえている文章のことです。
小説や詩のように、読み手を感動させたりうならせたりする必要はありません。ただ「読んでもらう」「メッセージを伝える」ことのみに特化した文章のことですね。

字面がよくなければ読んでもらえない(P119)

文章は、パッと見た時、字面がよくなければ読んでもらえません。
読んでもらえなければ、わかってもらえない。
わかってもらえなければ、笑わせたり、泣かせたり、挑発したりと、読み手の心を動かすことができない。
「字面をよくすること」はあらゆる文章が直面する最初のハードルなのです。
まず、この何の特徴もない「商用日本語」というものをマスターして、少なくとも「読んでもらえる」というラインをクリアできるようにしましょう。

「商用日本語」を書くのにセンスや才能は要りません。ごく単純に、ひらがなを多くしたり、むずかしい言い回しを避けたりと、
「読み手に負担をかけないよう、親切に書くこと」
が最大のコツです。

「論理性」より「親和性」(P121)

…メールやブログの文章は、多少、読み手に対して「あなたに、ぜひ読んでほしいのです」というサインを送る必要があるでしょう。
これを僕なりの言葉で言うと、「愛想のいい文章を書く」ということになります。
大前研一さんが1995年の東京都知事選で青島幸男さんに敗れた時のエピソード。青島さんが選挙で使っていたメッセージ「都政から隠しごとをなくします」を聞いた時、「これはすごい『やまとことば』だな、と」感じ、自分は政治の世界には向いていないと思ったという)
この話を聞いて僕が思ったのは、瞬間的に人の心を動かすための言葉に要るのは、論理性ではなく「親和性」だということです。「隠しごとをなくす」は、あいまいな言葉だけれど、小学生でも意味がわかる。お年寄りから若者まで、心にスッと入ってくる言葉でしょう。
僕が言う「愛想のよさ」とは、このような言葉自体の平易さに、読んだ時の「語呂」、文字にした時の「字面」までを含めてのことです。
どんな言葉がいいかと言えば、大前さんの話にも出てきた「やまとことば」です。
やまとことば(和語)とは、中国から来た漢語や外来語に対する日本語固有の言葉のこと。簡単に言えば、訓読みする言葉、ひらがなで書いても違和感のない言葉ですね。
(中略)
ひらがなを多くするのは、商用日本語の基本です。ページが白っぽくなることで、読み手の目にもやさしくなります。
(中略)
やまとことばは、文章より会話でよく使われています。しゃべる時は、「背後から襲撃された」とは言わずに、「うしろから襲われた」と言う。このようなやまとことばを多用することで、文章を語りかけてくるようなフレンドリーなものにすることができます。

日課を決める時のポイント(P159)

あまり負担にならない程度に留めておくことです。年末のテスト期間に実際にやってみることで、どれくらい時間がかかるか、忙しくても、風邪を引いても、酔っぱらっていてもできるかどうかを調べておきます。
次の条件は、いつでも、どこでもできることにしておくことです。
(中略)
日課」は、ただトレーニングになるだけではありません。
ささやかな自信がつくのも大きなメリットです。
ちいさなことでも、「自分は365日続けることができた」と実感できれば、誇らしい気分になり、そこからまた新しい目標に向かうモチベーションが生まれるのです。

やる気がなくてもできるシステムを考える(P183)

…僕は「やる気」に頼るのではなく、やる気がなくても、淡々と仕事に取りかかれるような状態、つまり自分が仕事をしていることすら意識しない「集中モード」をどう作るかを考えた方がいいと思っています。

4点日記フォーマット(P256)

1.よかったこと、満足したこと、気持ちよかったこと
2.嫌だったこと、ミスしたこと、反省点
3.考えたこと、発見したこと、興味を感じたこと
4.明日にすること、したいこと、目標
※ひとつの項に複数書いてOK

4点日記は「ライフログ」的な機能を持つ(P258)

ここに挙げた4点は、僕が自分で考えて作った「自分への質問」であり、
・気分が乗らない時でも回答することができて
・1日を振り返って考えを深めるきっかけになって
・書き終わったあとに、充実した明るい気分になる
という条件を満たしているものです。