毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

スポーツで頭をよくする☆☆

今年の5月に出た、比較的新しい本。タイトルだけ見て予約したら、サブタイトルが「スポーツで頭がよくなる」だった。そう、この本は苫米地さん初のスポーツをテーマにした本なのだ。


さらっと読めて面白い。苫米地さんの本を何冊か読んでいる私にはいい復習になったが、入門書としてもいいと思う。特にスポーツの好きな人には。
ただし、この本でのスポーツは「見る」ではなく、自分が実際にやることが前提になる。体を動かさなければ脳は活性化しないからだ。

また、勝ち負けにこだわらない、というのも特徴だ。勝ち負けをゴールにしてしまうと、“負け”が意識されてしまって逆効果だという。

適切な種目を選び、正しくゴールを設定してスポーツに取り組めば、IQ向上も可能だそうだ。ポイントは“スピード”と“ゲーム性”。残念ながら、日本で人気のあるスポーツはあまりIQを上げるのに向いていないようだ。詳しい種目も載っているので、興味のある方はぜひ読んでください。


この本で特に面白かったのは、コーチングの例だった。私たちが何気なくやっている、欠点に目を向けたり、気になるところにフォーカスするのは間違いだそうだ。

もちろん、なぜイチロー選手が超一流なのか、という説明も載っている。とても説得力があり、今までで一番納得できた。
また、サッカーのワールドカップ直前に出版されているため、サッカー日本代表に関する話も出ている。決定力不足の理由も解説されているので、サッカーファンには特に興味が湧きやすいかもしれない(ムッとするかもしれませんが)。
具体的には書かれていないが、本田選手がなぜ結果を出せたのかもこの本を読めばわかるような気がする。


苫米地さんの本を読んでみたいがむずかしそう、という人、特にスポーツの好きな人には1冊目としてぜひお勧めです。
また、お子さんがいる方には頭をよくするスポーツのところは必読です。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

勝負の概念を捨てる(P26)

個々人がそれぞれどんなゴールをめざし、そのゴールを満たせるか満たせないかが重要なのであって、そこに「勝負」の概念はないのです。

ラポール/ハイパー・ラポール(P39)

ラポールとは「臨場感世界を共有する人たちのあいだで生まれる独特な親近感」のことです。ここで言う臨場感世界には、現実の物理空間、仮想空間、情報空間のすべてが含まれます。
ラポールははじめ、同じレベルの臨場感を共有する人どうしのあいだで生まれます。これがラポールの第1段階です。その次のステップとして、その臨場感世界を支配する人に、ほかの全員がとくに強い共感、親近感を抱くようになります。この第二段階のことをハイパー・ラポールと読んでいます。
空間の被支配者が支配者に対して強い親近感を抱き、ハイパー・ラポールの状態になれば、支配者はより容易に被支配者をコントロールすることができるようになります。

西洋のスポーツはルールが前提(P50)

西洋においてはフェアネスの論理があるからこそ、スポーツごとに詳細なルールを定めて、プレーヤーがフェアな条件で挑めるように進化しました。すべてのプレーヤーが同じルールの下でゲームをすることに、フェアネスの論理が活かされているのです。西洋の近代スポーツにおいて、ルールは神のごときものであり、ルール下ですべてのプレーヤーは平等です。西洋のスポーツは、ルールを前提としているのです。

スランプの時は好調時の研究をする(P98)

考えるべきは「どこが悪いか」ではなく、「1年目、2年目は何がよかったか」です。3年目が成績不振といっても、まったくもってダメなわけではないでしょう。うまくいっている日もきっとあるはずで、「勝てている時は、なぜ勝てたのか」を分析しなければなりません。
好調時の研究をどんどんすべきであって、逆に不調の時の研究はいっさい不要。
(中略)
「どこが悪いのか?」「何が欠点なのか?」は、コーチングにおいては正直どうでもいいこと。あら探しする必要はありません。明らかな問題がありながら、本人がまったく気づいていない場合のみ、その問題を一度だけ教えてあげればいいのです。

エフィカシーを上げるには、ゴールを明確にする(P100)

※エフィカシー=自分の能力に対する自己評価
私がこの選手のコーチならば、真っ先に「将来どうなりたいの?」とヒアリングします。メジャーリーガーになりたいのか。30代半ばまでプロ選手を続けて、いずれ野球解説者になりたいのか。世界一の選手になりたいのか――そのゴールの高さによって、どの程度エフィカシーを維持させるのか判断します。
その際、「本人が選び出したゴールより1ランク上を目指すよう選手を誘導する」ことがコーチングの鉄則です。

スコトーマ(盲点)をはずす(P110)

本人が勝手に「これが不振の原因だ」と考えていることは、たいていは欠点でもなんでもない場合が多いのです。本人が強く思い込んでいるため、本当の原因がスコトーマになって見えなくなっています。
スコトーマをはずし、本当の原因を見せてあげることもコーチングの役割なのです。

アルファ波体験をリアルにイメージする(P128)

みなさんは日常のさまざまなシーンで、ベータ波体験、アルファ波体験、シータ波体験をしています。脳波をアルファ波支配に誘導したければ、アルファ波体験をリアルにイメージしください。すると、脳波はしっかりアルファ波支配になってくれます。
アルファ波体験とは、簡単にいうと「何らかの物事に、ある程度リラックスして時間を忘れるくらいに集中して取り組んでいる状態」です。もしあなたが料理を趣味としているならば、食材を切ったり、調理している時はものすごく集中しながらも、気持ちはリラックスしていると思います。好きなことをしている時は、だいたいがアルファ波体験となります。

セロトニンにはメラトニンの前駆物質としての役割がある(P145)

セロトニンからメラトニンが合成され、それが睡眠を誘発するのです。

「いま自分はすごく緊張している」と感じたら(P164)

「緊張してラッキー。このあと思いっきりリラックスできるじゃん」と考えれば、その通りになるのです。逆に「緊張してマズイ。なんとか緊張を解かなきゃ」と焦ってしまうと、ますます緊張が解けなくなってしまいます。
人間の脳の仕組みとして、ずっと緊張を続けることはできません。緊張すればするほど、アドレナリンやドーパミンが出れば出るほど、それを抑制するために勝手にセロトニンが放出されるからです。
脳のこうしたからくりを知っていれば、緊張してもすぐに対処できます。

大差で試合に負けている時の考え方(P163)

(もしサッカーの試合で「4対0」で負けていたら)
そんな時は単純に「5点取るためにはどうしよう」と考えればいいだけです。勝ち負けは関係なく、自分のゴールとして「5点取ること」を設定します。するとアルファ波支配のリラックス状態となり、IQも高まるので、おのずと5点取るためのアイデアもイメージできますし、体も5点取るための動きをします。

逆境かどうかの判断は、すべて自分にゆだねられている(P163)

つまり、自分自身が「逆境などない」と思えば、逆境は存在せず、ふだん通りにプレーできるのです。

もっとも効率のよいタスク処理のプロセス(P177)

リラックス状態の時に徹底的に抽象思考を行い、あらゆる状況をイメージしておいて、いざ事をなす段階になったら交感神経を一気に優位にして、短い時間で最大限の力を発揮する。

緊張は短く、リラックス状態は長く(P183)

自分の仕事のリラックスと緊張のサイクルを考える時に気をつけてほしいのは、物理的な緊張状態は短ければ短いほどよくて、セロトニン優位のリラックス状態ができるだけ長くなるようにすること。(中略)
なぜなら、リラックス状態の時間が長ければ、それだけ抽象思考に費やせる時間が長くなりますから、さまざまな推論ができ、新しいアイデアやひらめきが生まれるチャンスも確実に増えるからです。

効率よく長時間、勉強を続けるためのポイント(P192)

勉強が「want to」のタスクになり、勉強している状態がホメオスタシスレベルになれば、勉強中もリラックスを保つことができます。脳波はローアルファ支配、思考の抽象度も高まります。
ホメオスタシスレベル=自分が安定した状態でいられるレベル